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三十九 ページ40

Aside


母「遺瓏埠に行くって………あんた、いきなりどうしたの?行く準備まで済ませて…!」


目をまん丸にして驚く母から目を逸らして斜め上を向く


『ん?ん〜…いやぁ、そろそろ私も占いで巡業してみようかと思いまして…下見?というか』


母「下見ぃ…?」


じろじろと容赦のない母の視線が痛い


何かを疑われているのは確実だ…っ


でも別に母に反対する理由なんてないはず


母「ほんとに一人で大丈夫なの…?もしあれなら嘉明にまた……」


『あーーー、いや!!嘉明も忙しいしいきなり頼むのは申し訳ないから!!大丈夫!!

それに私の旅行運、今絶好調だってさっき出てたから!』


お願い、私の占いを信じてくれ母


そう願ってドキドキしながら母の反対を待っていると…


母「はぁ…まあ……もう親があれこれ言うことを聞かす歳でもないもんね。

いい?危ない道だけは避けていくのよ、それと体調には充分気をつけて体は絶対に冷やさないこと…あ、あと」


『わかったわかったー!!大丈夫だから!!ね?!』


渋々了承してくれた母のお小言と気遣いを上手く躱しつつ、私は翹英荘を出たのだったーーーーー


ーーーーー


ーーー





そして、数刻後


私は遺瓏埠に足を踏み入れた


『ふぅ……とりあえず無事に着けたぁ……』


道中魔物や盗賊に襲われることもなく怪我もなく


やっぱり私の占い、当たるよね!!


しかし体力は底をつきそうだ


どこかで座って休みたい…


でも嘉明を探したい気持ちもある


『もうひと踏ん張りするんだA…ここまで来た理由を思い出せ…!!』


よいしょ!と荷物を背負い直すと私は気合を入れてまた歩を進め


遺瓏埠で働く人たちに嘉明のことを聞いて回っていく


船乗り「嘉明か?朝は埠頭で仕事してたけどなぁ…今はちょいとわかんないねぇ」


鏢師「ああ、嘉明ならさっき俺の荷物を運ぶのを手伝ってくれてたんだけど…」


方矩「嘉明さんですか、今日は見ていませんね…」


と、何人かに聞いて回って…嘉明は遺瓏埠に滞在していることは確認できた


この後どうやって探すのかが問題なんだよなぁ…


行く宛もなくトボトボと彷徨っていると遠くから私のことを呼ぶ声が聞こえた気がした

四十→←三十八



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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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