二十八 ページ29
Aside
嘉明の真っ直ぐな視線と目が合う
何この状況は……?!とびきり綺麗になったって私が?
頭の中の理解が追いつかない
どんな反応を取るのが正解なんだろうかこれは
あたふたする私が咄嗟にとった反応は
『嘉明…ほんと口が上手くなったよね』
照れを隠すので精一杯の返事だった
嘉明「お世辞じゃないぞ?……っと、そろそろ行くか。大分待たせちゃったからな」
『わっ……!』
はにかみながらパッと自然な仕草で私の手を取る嘉明
突然のことで思わず肩が震えてしまったけど
小さい頃、私がたまに外に出られた時はこうやってよく嘉明に手を引かれていたな…
羞恥心よりも懐かしさが込み上げて
私は嘉明の手を握り返した
ーーーーー
ーーー
ー
はたまた万民堂にやってきた私たちは席について注文した料理を堪能しつつ話に花を咲かせた
朝のぎくしゃくした空気なんてお互いいつのまにか忘れていたようだ
嘉明「そういえば親父さんからの依頼はどうだったんだ?」
最後のしつこいやつを躱すのに手間取った事を除けば…
『まぁ一応こなせたかなという感じではある』
良かったな!と嘉明がニッと笑った
全く…これじゃどっちが年上なのかわかったもんじゃない…
数年ぶりに会ったと思ったら幼馴染が自分よりも精神的に成長しているのは喜ぶべきなのだろうか…
うん、いや喜べ…!
元々ポテンシャルも私より全然高いし必然の結果なのだけれど
嘉明「また鏢師が必要になったらオレを呼んでくれよな!いつでも駆けつけるぜ」
そう言ってくれる幼馴染がとても心強い
でも…、そうか久しぶりに会えて浮かれて忘れていたけど
明日翹英荘に帰ったらまた嘉明とはお別れなんだ
父親と和解したからって嘉明は翹英荘には戻ってこない
………帰りたくないな
おかしいな、行く前はあんなに億劫だったのに
明日嘉明と別れたら、また昔のひとりぼっちな自分に戻ってしまう気がした
会えてなかった時間の方が余程長いのに
この数日間だけでさえ私に色々な感情を味あわせてくれる
やっぱり、私にとって嘉明はーーー
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時