二十六 ページ27
Aside
私の静止もむなしくしつこい息子はグイグイと私を引っ張る
『あの、人待ってるんで……！』
私にしては珍しく大きい声を出したと思ったのに
得意先の息子「そうしたらその方も後で合流しましょうか！」
全く聞いてくれない…！何なんだこいつ〜！！
流石にもう堪忍袋の緒がキレそう、かも…！
しつこい息子を押し離そうとした瞬間だった
？？「ごめん、待ったかい？」
私の背中からかかった凛とした声に私もしつこい息子も動きを止めて振り返る
そこにいたのは気品漂う青年
私にこんなお上品な知り合いなんていたっけ…？
頭の中をハテナでいっぱいにしていると
得意先の息子「ゆ、行秋坊ちゃんの知り合いだったんですか？も、申し訳ない！僕はこれにて…！！」
『え、え？』
あんなにしつこかった男がいとも簡単に走り去る
その背中を呆然と見つめていると凛とした…行秋と呼ばれた青年が私に向かって軽くお辞儀をした
行秋「いきなり驚かせて申し訳ない。困っているように見えたからつい声を掛けてしまったのだけど…お節介だったかな？」
『お節介じゃないです…！助かりましたほんとに』
ありがとうございますとこちらも丁寧にお辞儀するとそれは良かったと微笑む行秋さん
行秋「それなら良かった…、誰かを待っているのかい？」
『あ、はい人待ちで…』
多分、私より年下だろうけど…大人っぽくて紳士な彼になんとなく言葉も丁寧になってしまう
行秋「そうか、君が良ければ相手の人が来るまで一緒に待とうか」
『いやいやそこまでしてもらうわけには…』
とは言っても嘉明はまだ来る気配がない
行秋「ふふ、遠慮しなくていいよ。君みたいに綺麗な女性を一人にしておくのも気が引けるからね」
『き、きれい？！』
どうやら彼は口が上手いみたいで動揺する私を見てクスリと笑っていた
私より確実に一枚上手のようだ…
まぁ悪い人じゃなさそうだし…
彼の雰囲気に安心感を覚えた私は彼の提案を受けて嘉明が来るのを一緒に待ってもらうことになった
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます！とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (
レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(？)好きです！！！ (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…？！変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭！嘉明くん推しなんですね！彼の魅力を引き出せるよう頑張ります！ (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2024年2月12日 21時
