二 ページ3
Aside
静かな山荘に響くのは心地よい小鳥の鳴き声
清らかな水の流れる音
霧に包まれる翹英荘の朝はなんとも神秘的である
とても温かな夢を見た
懐かしい思い出
ああ………醒めたくないな………このまま
もう少しだけ
目を瞑ってーーーーー
ーーー
ー
母「A！！いつまで寝てるの早く起きなさ〜〜い！！」
『わぁぁぁぁっ？！な、なな……っ！』
耳元に響く雷のような声に飛び起きる
仁王像のように私のことを見下ろす母を下から見上げながら私はバクバクと鳴り響く心臓を抑えた
母「茶摘みの時間になっちゃうのにあんた全然降りてこないんだもの！早く用意しちゃいなさい！」
キンキンと声を鳴り響かせ母は言いたいことだけ言うと私の部屋から足早に出て行った
もうそんな時間になっていたとは…
確かに寝過ぎたかも？
『何かすっごくいい夢を見た気がするんだけど…』
起きると夢って途端に思い出せなくなるの、なんでなんだろ
懐かしい気持ちだけはちゃんと残ってるのに
『って！！早く準備しないと』
急いで茶摘み衣装に着替えると私は竹籠を引っ掴んで家の茶畑へと走った
ーーーーー
ーーー
ー
『お、お待たせしましたぁ…』
畑に着くまでに全力疾走しすぎて疲れてしまった
重たい体を鞭打って段々畑を登る
先に茶摘みを始めていた母といつも手伝ってくれている近所のお手伝いさんたちが私に気づいた
母「なんであんたが一番疲れた顔してるのよ、もう」
深緑「Aちゃんが寝坊なんて珍しいこともあるもんねぇ」
道すがらにおばちゃん達に謝り倒しながら茶畑の上へと登っていく
私は一番若手だからいつも任されるのは上の方
今日は一気に走ってきたからいつもより疲弊しているけど
ふわりと茶葉の香りを運んだ翹英荘の風は今日もとても心地よくて汗ばんだ肌を撫でていく
『さてと、やりますか』
私はグッと腕まくりをして気合いを入れた
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます！とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (
レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(？)好きです！！！ (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…？！変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭！嘉明くん推しなんですね！彼の魅力を引き出せるよう頑張ります！ (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2024年2月12日 21時
