一 ページ2
ーーーーーキラキラ、キラキラ
明かりの少ない翹英荘の一角で
小さな海灯祭は始まった
藍色の空に浮かぶ真白の月
霄灯の温かな橙色
その光が降り注ぐのは獣の舞
時に力強く、重たく
また時に軽やかに、柔軟に
まるで生きた獅子がそこにいるかのように
獅子舞を自由自在に操る姿はまさに吉兆を呼び込む
嘉明「かっこいいだろ？これは駆邪の舞。
オマエの病気もこれできっとよくなる！オレを信じて！」
紙で出来た自作の獅子舞を持ち上げると
獅子に負けないほどに瞳をキラキラと輝かせた少年
その視線の先には同じく
少年を憧憬の表情で見つめ瞳を輝かせた少女がいた
少年は舞を続けた
これは、小さな少年と小さな少女二人の秘密
少年が力強く舞うたびに紙で出来た弱々しい面は形を崩しかける
機敏な動きも、小さな少年の体では迫力が足りない
何しろここは薄暗い裏庭の一角
璃月港の煌びやかな舞台とは比べ物になるものではない
大人から見たら粗末なものかも知れない
それでも…
『きれい………………』
病気がちの少女を元気つけるには
それは充分すぎるものだった
飛んで、跳ねて踊り舞う獅子
時折見せる少年の凛々しい表情
少女は憧れの少年を真っ直ぐに見つめていた
ーーーーー
静かな山間の村
二人だけの小さな海灯祭は
かけがえのない思い出として
少女の中で光り輝き続けた
ーーーーー
ーーー
ー˚✧₊⁎
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます！とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (
レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(？)好きです！！！ (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…？！変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭！嘉明くん推しなんですね！彼の魅力を引き出せるよう頑張ります！ (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2024年2月12日 21時
