diary.6 ページ8
Aside
茶色い物体、美味しかった！
デーツナンというらしい
ほんのり甘くて密度の高い弾力のあるパン
スメールの食文化にも慣れていかないと！
『えっと…オルモス港から北、だよね』
港の人たちにも道を教えてもらいオルモス港から一歩踏み出すと
『植物がたくさん生えてる…！それに、みんな大きい〜！』
背丈を軽く超える青々とした草花や
幹がしっかりとした大木
色とりどりで芳しい香りを放つ花
やっぱりスメールは私に合っているかもしれない
『道は…みんなに聞けば大丈夫だよねっ』
私には植物の声が聞こえる
私自身がそういった妖だから
その土地のことはその土地の草花たちに聞いてみるのが一番なのだ
稲妻にいる時も良く桜の木とおしゃべりをしたりしていた
みんな私と何も変わらない
私だけが何故か、人間と同じ姿をしているだけで
まぁでも、周りの妖たちと比べて私は口数が多い方だから人間と話せることが出来るのは良かったかも
『スメールシティは…あっちだね、ありがと！』
行き先を教えてくれた花達にお別れをして
軽い足取りでシティへの道を進む
今日はとりあえず宿を取る予定
家とか…探さないとなんだよなぁ
旅のプロさんにご助言願おう
『優しい人だといいな……、っん？』
元気よく歩いていると私の進む方向にポヨポヨとした丸い物体がいくつか浮いている
水色の…キノコ？
『か、かわいい……！ってダメダメ、得体の知れない生物には近寄らないっ』
キノコは菌類なので多分、話せない
そうなると意思疎通が出来ないからヒルチャールのように襲ってくる可能性も否めない
そーっと…横を通り抜けよう
忍足でポヨポヨたちの横をスッと通り過ぎ……
ようとした時だった
『……あ、ど、どうも……？』
ポヨポヨとの奥にいた大きめのキノコと目が合う
他の子たちとは違って足が生えていて
その足で地面を、蹴って
臨戦体制に………！！
『わぁぁぁぁぁぁーーーーーっ！！ごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜っ？！？！』
勢いよく追いかけてくるキノコの群れに背を向けて全力で逃げる
走るの、得意じゃないのに…っ！
『ふぎゃ…っ！！』
地面を這いつくばる蔦にもつれた足が絡まって倒れる
私はキノコの群れが襲いかかってくる直前、頭を抱えてギュッと目を閉じた
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ついんてーる(プロフ) - すごく面白いです！主さんの物語の構成など前作から感動してます！これからも頑張ってください！ (2月29日 21時) (
レス) @page15 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 投稿待ってます！ (2月3日 19時) (レス) id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ふわなさん» ご感想ありがとうございます！とても励みになります〜˚✧₊⁎今後の展開にご期待ください☺️ (1月7日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - お話とっても面白いです！ちょっとドジ(？)な夢主ちゃんをなんだかんだ気にかけちゃう放浪者かわいいです…！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (12月30日 1時) (レス) @page27 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 夜月 サキさん» 初コメありがとうございます！更新の励みになりますううう！ (12月26日 18時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2023年11月27日 22時
