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diary.24 ページ26

空side


放浪者の話になるといつもの調子が戻ってきた様子のA


実はさっきまで少し元気がないように見えた


気づいているのは俺だけかもしれないけど…


それでも四人で話しているうちに彼女のほんの少しの翳りはなくなった


そしてそろそろ…という頃合い


『誘ってくれてありがとね、空!』


草神様ってお話しやすいんだね、と嬉しそうに笑うA


ナヒーダ「ナヒーダって呼んでちょうだいってあれほど言ったのに…」


『さ、流石にそれは…っ』


パイモン「何でだ?呼びやすいぞ!」


慌てふためくAを見て思わずクスッと笑ってしまう


本当、動作の一つ一つが小動物みたいだな…


『それじゃあ…、私はこれで』


ナヒーダ「待って、A」


Aが踵を返して帰ろうとすると


ナヒーダが彼女の背中に声をかけた


空「ナヒーダ?」


いつになく真剣な眼差しをしたナヒーダに俺とパイモンも思わず凝視する


ナヒーダは一呼吸置くと一言


ナヒーダ「よかったら、放浪者のお友達になってあげてね」


そう言って微笑む


その言葉にきょとんとした表情をしていたAもしばらくすると明るく笑った


『うん……!任せてください。私、放浪者のことは嫌いじゃないですから』


力強くまっすぐな返答はナヒーダに届いたのだろう


安心したかのように頷くナヒーダ


それを見届けると、失礼しますといって聖処から出ていくA


残った俺は彼女が出て行った方向からナヒーダに視線を移す


空「どうしてあんなことを聞いたの?」


俺の疑問にナヒーダはポツリと答える


ナヒーダ「偶然じゃなくて、必然だからよ」


パイモン「ん……?どういうことだ?」


パイモンはあからさまに分からない!と首を傾げる


俺もその一言では分からなくてパイモンと一緒に首を傾げると


ナヒーダは仕方ないといったように言葉を続けた


それは俺とパイモンが理解するのには


少々時間がかかったものだった


ナヒーダ「…放浪者とあの子が出会うのは偶然じゃなかった、ということよ」

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ついんてーる(プロフ) - すごく面白いです!主さんの物語の構成など前作から感動してます!これからも頑張ってください! (2月29日 21時) (レス) @page15 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 投稿待ってます! (2月3日 19時) (レス) id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ふわなさん» ご感想ありがとうございます!とても励みになります〜˚✧₊⁎今後の展開にご期待ください☺️ (1月7日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - お話とっても面白いです!ちょっとドジ(?)な夢主ちゃんをなんだかんだ気にかけちゃう放浪者かわいいです…!!更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (12月30日 1時) (レス) @page27 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 夜月 サキさん» 初コメありがとうございます!更新の励みになりますううう! (12月26日 18時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2023年11月27日 22時

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