落花流水の情【放浪者】

diary.23 ページ25

Aside


スメールにきて数週間


教令院での授業も本格的に始まって私は充実した毎日を送っていた


空たちはテイワット各地を旅しているけどたまにスメールに立ち寄った際は顔を見せに来てくれる


そして今日はその空とパイモン久しぶりに会う日


一緒に草神様に会いに行こうと誘われているのだ


私なんかがいいのか…？とか思うけど


せっかくのお誘いなので即受けた


空「あっ、A〜！」


『空とパイモン！久しぶりだね。相変わらず元気そう！』


遠くから大きく手を振ってくれる空たちに私も手を振り返して駆け寄った


パイモン「お前も元気そうだな！」


パイモンは私の背中をパシパシと叩く


二人共いつでも明るいから会うたびに元気をもらえる


『あ〜うん、おかげさまで。

あっ！そういえばこれから草神様に会いに行くんでしょ？！』


私は二人に笑顔を見せると話題を振る


パイモン「おう！お前も一緒に行こうぜ、なっ空！」


空「え？うん、もちろん！」


少しボーッとしていたような空


一瞬だったから気のせいかもしれないけど


とにかく私は久しぶりに二人とともに草神様に会いに行くことになった


ーーーーー


ナヒーダ「あら、皆揃っているのね」


草神様は二人の姿を見ると嬉しそうに微笑んだ


私も挨拶をして、その後は空たちと草神様の会話を相槌を打ちながら聞いていたのだが…


辺りをきょろきょろと見回す


………いない


って！何で無意識に探してるんだろう？！


最近はずっと姿を現さないからどこで何しているんだろうとか


よく考えてる自分がいる、気がする…


ナヒーダ「放浪者を探しているの？」


『…っええぇ？！』


突拍子もなく心を読まれた私は思わず肩を上下に揺らして情けない声を上げた


その様子に空とパイモンはクスクスと笑っていて私は自分の顔に熱が集まるのを感じていた


ナヒーダ「あの子は今私のお願いで少しスメールから出ているの、ごめんなさいね」


『へっ？！い、いやいや！草神様が謝ることでは…と、いうか別に放浪者に会いたいとか言ってない、ですし！』


…流石に苦し紛れすぎただろうか？


察しの良さそうな草神様も空たちと同じように微笑んでいてなんだかいたたまれない気持ちになった

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