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diary.21 ページ23

Aside


教令院の入学手続きを終えて……


晴れて私もヴァフマナ学院の学生にっ


アーカーシャ端末ももらい耳につければ気分はスメール人!


今日からたくさんのことを学べる


そう思うとワクワクが止まらなかった


手渡された教材の山をよたよたと運ぶ


教科書というかもはや辞書の山


中々に重い…、でもこれからここに書いてあること


全部覚えるつもりで勉強を頑張っていきたいと思う


そんな私の原動力はいつだってあの頭の中の物語だ


『よいしょっ……と……』


途中、テーブルを見つけて休憩


一回宿まで持ち帰って読みたいんだけど


中々骨が折れそう


こういう時神の目があったら元素の力でバーッと運べたりとかするのだろうか


いいなぁ…神の目


『はっ!こんな邪な気持ちで神の目を所望するなんて絶対ダメなやつ!』


そういえば、放浪者も風元素の神の目が付いていた


草神様と知り合いだし


すごい人なのは間違いないんだけど…


何であんなに捻くれてるんだろ?


『はは…、私失礼なこと考えてる〜…』


独り言をしていると何人かの学生がこちらに向かって歩いてくる


学生1「ここ使いたいんだけどちょっとどいてくれる?」


『えっ、はい!ごめんなさい……っわぁぁ?!』


急いで教科書の山を抱えて移動する


急いだのがいけなかった


かき集めて無理やり抱えた教科書達は私の腕から滑り落ちて宙を舞った


私が退いた後先についた学生達はクスクスと私の醜態を笑っている


うう…、恥ずかしい……!


自分のドジさは否めないけど


誰か助けてくれたっていいのに…


そんなことを考えながら落ちた教科書を拾っていく


はぁ、もっとしっかりしなくちゃな


なんて思うのと裏腹に


『神子さまに会いたいなぁ…』


心細くてつい本音が口からポロリと溢れる


放浪者「いいからさっさと拾いなよ、君、かなり邪魔だよ?」


下を向いて教科書を拾う私の頭の上から降ってくる少し冷たい声


『え』


その声に上を向くとそこにはあの冷徹美人が腕を組んで私を見下ろしていた


放浪者「何とぼけているんだ?道の往来で」


『えええ…?』


おもむろに教科書を拾うのを手伝ってくれる放浪者を見て


無意識にもどこか安心する私なのであった

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ついんてーる(プロフ) - すごく面白いです!主さんの物語の構成など前作から感動してます!これからも頑張ってください! (2月29日 21時) (レス) @page15 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 投稿待ってます! (2月3日 19時) (レス) id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ふわなさん» ご感想ありがとうございます!とても励みになります〜˚✧₊⁎今後の展開にご期待ください☺️ (1月7日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - お話とっても面白いです!ちょっとドジ(?)な夢主ちゃんをなんだかんだ気にかけちゃう放浪者かわいいです…!!更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (12月30日 1時) (レス) @page27 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 夜月 サキさん» 初コメありがとうございます!更新の励みになりますううう! (12月26日 18時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2023年11月27日 22時

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