落花流水の情【放浪者】

diary.14 ページ16

Aside


パイモン「ふぅ〜、お腹いっぱいだ〜」


幸せそうにふくらんだお腹をさするパイモンに思わず笑みが溢れる


空「Aはどう？スメール料理、気に入った？」


『うん、どれもスパイスが効いていて美味しかったよ』


こんなに美味しい料理があるならスメールでも長い間やっていけそうな気がした


いつか自分でも作れるようになりたいな


空「それなら良かった………、っと」


店の前で会話していると空が不意にアーカーシャ端末を気にし始めた


パイモン「おっ、ナヒーダからか？」


二人の口からは様々な人の名前が出てくるに友達がたくさんいるんだろうなと感心した


空「………うん！スラサタンナ聖処に放浪者がいるから来てもいいって」


す、らさたんなせいしょ？


スメールには難しい名前がいっぱい溢れている…


パイモン「オイラはナヒーダに会えるのが楽しみだ！久々だもんな」


空「そうだね、それじゃナヒーダの所に早速行こうか」


ナヒーダという名前がさっきから途端によく出てくるようになったので道中その人について聞いてみることにした


『空、ナヒーダってどんな人？？』


すると返ってきたのは意外な答えで…


空「ナヒーダ？スメールの現草神だよ！」


スメールの草、神……様？


ということは…稲妻の雷電将軍と同じ…


『え、えええっ？！空の人脈ってどうなってるの？！』


七神と気軽に連絡を取れる間柄ってどういった…？


どうやら私の案内人はとんでもない旅人らしい


そんなにすごいかな？と頭を掻いて笑う空


すごいに決まってる…よね？


だってあんなにすごい神子さまが眷属で更にその上にいらっしゃる雷電将軍と同等の方…


ということだよねっ


『私なんかがいきなり会いに行ってもいいの…？』


心配になり恐る恐る伺う


空「大丈夫、むしろナヒーダは俺たちと同じように接して欲しいって思ってるはずだよ」


パイモン「おう！とっても優しい神なんだぜ！」


楽しそうに草神様について談笑する二人を見ながら


私はスメールに来てから怒涛続きだったことを思い出して


しばらくその余韻に浸らされていた

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