仮面 ページ27
ーラギーsideー
掛け違えたボタンを直し終えレオナさんの方を見やると俺の方をじっと見ていた
割と鋭い眼光で…
ラギー「……なんスかレオナさん、ボタンはもう大丈夫ですよ」
さっきまで俺を茶化してたくせにいきなり真面目な顔になっちゃって
レオナ「お前がAのことどう思おうが関係ないけどな………
気がねぇならキッパリ言ってやったほうがお前とあいつの為だぞ」
………俺がAちゃんをどう思うか？
ラギー「それ、どういう意味ッスか」
いまいちレオナさんの意図が汲み取れない
レオナ「そろそろ気付いてんだろ、Aがお前のことをどう思っているかってな」
ラギー「…………」
それは
気づいている、けど
俺の思い上がりじゃないのか？という葛藤もあった
ラギー「……この前のレオナさんの助言で、割と
でも俺の勘違いじゃないかな？って思ったりもするんスけど」
レオナさんはハッと軽く鼻で笑う
レオナ「そう思ってるのはお前だけだ
あいつはお前と話すときだけ
A・キングスカラーを隠すための仮面をつけてやがるからな」
…………
……は？
どういう意味だ、率直に
レオナ「まあその仮面もこの前の逢引で、ラギー
お前に崩されたみたいだけどな」
ざまあみろ、とでも言いたげに
少し不機嫌そうな顔をしてレオナさんが肘をつく
ラギー「いや、待ってくださいよ…
言ってる意味がぜんっぜんわからないッスよ…？
俺でもわかるようにちゃんと教えて下さいよ」
Aちゃんは俺のこと、
好いてくれて…いて、
俺の前でだけ、Aちゃんじゃなくて…？
レオナ「あいつは…ラギー、お前を切ることが出来ないでいつまで経ってもうじうじ悩んでる優柔不断なやつだ
自分の立場をわかっているつもりになって身勝手な想いを捨て切れない
いい子ちゃんを演じてるんだろうが、いっそ俺みたいに全て曝け出しちまえばいいものを」
そう話すレオナさんはほんの少し寂しそうだ
俺の錯覚かもしれないけど
お前も、あいつとこれからどう接していくか
考えといたほうがいいぞ、と
意地の悪い言葉をかけられながら
俺はレオナさんの部屋を出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりんぽす(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございます。ひっそりと書き始めたものだったので応援のお言葉を頂けるとは思わず、とても励みになりました。ゆっくりペースですが更新頑張っていきたいと思います。 (2020年9月22日 18時) (
レス) id: 8fe1ab7092 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 今日一気読みしちゃいました！めっちゃ楽しく読んでます！続きも楽しみなのでこれからも応援してます！ (2020年9月21日 22時) (レス) id: 4853e54ef6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おりんぽす | 作成日時：2020年5月30日 0時
