検索窓
今日:30 hit、昨日:2 hit、合計:21,046 hit

花冠 ページ22

ーラギーsideー

ラギー「…え? そんなことでいいんスか?」


もちろんよ!と何度も頷くAちゃん


教えるのは全然いいんだけど…


ラギー「それ、普通男に頼みます?」


軽く疑問だったのでそれとなく聞いてみる


『ふふ……っ、だってわたし、ラギーが花冠を作るのが上手だって知ってるもの』


そう言って花のように微笑む彼女


上手というか…


ラギー「いや〜…近所のチビ達が喜ぶから自然に上手くなったってだけで…

というか何で俺が作り方をわかってるってAちゃんが知ってるッスか?!」


『まぁ、そうよね、昔のことだしわたしの方がお姉さんだしラギーが覚えてないのも仕方ないわ…!

でもわたしはちゃんと覚えてるのよ

わたしね、昔ラギーに花冠を作ってもらったことがあるの』


…………昔?………むかし、、どれくらい?


俺とAちゃんが初めて会ったのは、俺がNRCに入学してからじゃない…?


『小さい頃ね、一度城を抜け出したことがあって

ひたすら走っていたら迷子になってしまったの

それで心細くて泣いているところを助けてくれたのはラギー、貴方なのよ

それに城からの迎えが来るまでの間、貴方はわたしに花冠を作ってくれたの

多分わたしが8つくらいの頃かしら…ラギーは3つくらい下だものね!』


覚えてないのもムリないわ、って彼女が眉尻を下げて笑うものだから少しだけチクリと胸が痛んだ


Aちゃんに悲しい顔はさせたくないなって


笑顔でいて欲しいという想いが


なんだ、これ…………また俺少し変?



ラギー「それじゃあ、昔渡したやつよりもっとずーーーっと綺麗な花冠、一緒に作るッスよ!」


よーっし!と意気込んで拳を構える


こうして俺とAちゃんの花冠作りが始まったのだ

隠せない気持ち→←とっておき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おりんぽす(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございます。ひっそりと書き始めたものだったので応援のお言葉を頂けるとは思わず、とても励みになりました。ゆっくりペースですが更新頑張っていきたいと思います。 (2020年9月22日 18時) (レス) id: 8fe1ab7092 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 今日一気読みしちゃいました!めっちゃ楽しく読んでます!続きも楽しみなのでこれからも応援してます! (2020年9月21日 22時) (レス) id: 4853e54ef6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おりんぽす | 作成日時:2020年5月30日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。