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『剛典、お待たせ?』


テラスに剛典の姿はなかった。

トイレ・・・かな?


「岩ちゃん、どうした?」


広臣の声が聞こえて、振り返る。

そういうことか、剛典の奴め。


『岩ちゃんなら、いないよ?』


そう答えた私に駆け寄って来た広臣。

そのまま、勢いよく抱きついてきた。


「A。」


同じ震える声でも、違う。

私の中で、はっきりとしていく想い。


『好きって言われて、キスされた。』


ビクッと肩を震わせ、強く抱きしめてきた広臣。


『すきになってくれてありがとうって言って、また明日って別れてきた。』


すっと広臣の体が離れて、顔を覗き込んできた。


「A、本当に・・・本当に俺で―――ンンッ。」


広臣の言葉を呑み込む様に、キスをする。

いいの?なんて言わせない。

気持ちをちゃんと伝えようと、唇をゆっくりと離す。


『ッ・・・広臣。』

「ん?」


私を見つめる瞳が、不安げに揺れる。

心配しなくてもいいよ。


『私ね――ンッ。』


私と同じ方法で、言葉を遮る広臣。


『ッ、・・・んんっ、ちょ、ンッ、聞いて。』


肩を押して、広臣から体を離す。


「嫌だ、聞きたくない。」


そう言って顔を近づけてきた広臣。


『だめ、聞いて。』


強い口調に、広臣がピタッと動きを止めた。


『隆二君は、優しいし、安心するし、相談しやすいし、楽しいよ。でも隆二君といた私が笑っていたのは、広臣の話しをしていたから。隆二君といたからじゃない。実はね、いつも会う度に広臣自慢をしてるの私たち。どっちが、より広臣のことを好きかって。もちろん、私の好きが隆二君より勝っているけどね。』

「何だよ、それ。」


ふふっと可笑しそうに笑っている。

そんな広臣を失いたくないって、強く思う。

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 登坂   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 明日から、予約ですね!手元に届くのが、今から楽しみです( ´∀`) (2018年7月9日 16時) (レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はいEXILEライブ来年観に行くので楽しんで来ます昨日三代目のrainbow7人の踊り最高でしたねもうすぐ臣君のソロアルバムと隆二さんのソロアルバム特典予約します(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2018年7月8日 20時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 活躍する姿を見る機会が増えて嬉しいですね。ライブ、楽しんで来て下さいね!また、感想を聞かせて下さい(*^_^*) (2018年6月29日 19時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 03061129akoさん» 温かいお言葉、励みになります。いつも通りってどんなだっけ?となっている自分に戸惑いつつ、こうだったなぁと一つ一つ取り戻しているような不思議な感覚です。コメント、ありがとうございました。 (2018年6月29日 19時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 薫さん来月七夕と音楽の日に三代目とEXILE出るから楽しみです私今年初めてEXILE単独ライブ観に行きます(*>ω<*) (2018年6月29日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月3日 10時

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