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454 omi ページ11

タクシーの車内から、流れていく景色を眺める。

窓ガラスに映る自分と目が合う。


「・・・情けない顔。」


このままだと、お義母さんの思惑通りだよ。

ふと、実家に帰った時のことを思い出した。





「口で言えよ。」


ソファーで寝転がっていた俺を足蹴にする姉。


姉「臣、邪魔。」


渋々起き上がった俺の隣に、ドカッと座った。

チラッと見ると、岩ちゃんが表紙を飾る例の雑誌を見ている。


姉「で、Aさんに振られたの?」


ん?


姉「あ、これ内緒だった。」

「姉ちゃん、今なんて?」

姉「ううん、何も。」


いーや、絶対にAって言ったよな?


「あのさ、」

「お待たせ。」


母親が、絶妙なタイミングで昼食を運んで来た。
カレーのいい匂いが、リビングに広がる。


姉「お母さん、ありがとう。」

母「さ、食べましょう。」

「姉ちゃん、さっきのことだけど。」

姉「熱いうちに、食べようよ。いただきまーす。」

「食べる前に、教えてよ。」

母「食べながらでも、いいじゃない。Aさんのことでしょ?いただきます。」

「は?な、どうして?」

母「会ったから。」

姉「お母さんが作るカレーは、やっぱり美味しいのよね。どうしても同じ味を作れないのよねぇ。」

母「隠し味に気づけば、あなたも同じ味が出せるわよ。ふふっ(笑)」

「いつ?!」

母「昨年よ。」

「昨年のいつ?」

姉「臣が倒れたってHIROさんから連絡がきて、二人で様子を見にマンションへ訪ねた時。」

母「そうそう、エントランスでばったり。」

姉「前に臣が見せてくれた画像の人だと思って、声をかけたら本人で。Aさんと話をしてみたくて、お茶に誘ったのよ。ね、お母さん。」

母「えぇ。」

「それで彼女のこと、どう思った?」


二人の手が、ピタッと止まる。

え、なに?

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 登坂   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 明日から、予約ですね!手元に届くのが、今から楽しみです( ´∀`) (2018年7月9日 16時) (レス) id: becf62c358 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はいEXILEライブ来年観に行くので楽しんで来ます昨日三代目のrainbow7人の踊り最高でしたねもうすぐ臣君のソロアルバムと隆二さんのソロアルバム特典予約します(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2018年7月8日 20時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 活躍する姿を見る機会が増えて嬉しいですね。ライブ、楽しんで来て下さいね!また、感想を聞かせて下さい(*^_^*) (2018年6月29日 19時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 03061129akoさん» 温かいお言葉、励みになります。いつも通りってどんなだっけ?となっている自分に戸惑いつつ、こうだったなぁと一つ一つ取り戻しているような不思議な感覚です。コメント、ありがとうございました。 (2018年6月29日 19時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 薫さん来月七夕と音楽の日に三代目とEXILE出るから楽しみです私今年初めてEXILE単独ライブ観に行きます(*>ω<*) (2018年6月29日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月3日 10時

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