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198 naoto ページ49

お前ら、自由か!

言ったそばから、全員行方不明・・・。

だからこういうとこ来るときは、引率係の直己が必要なんだよ(泣)

とりあえず、桜の木の下へ向かってみた。

誰か一人ぐらい、捕獲できるだろう。

Aちゃん、だよな?


「Aちゃん。」

『直人さん。』

「バラバラになったな。」

『あちゃー。』


キョロキョロと辺りを見回しているが、すぐに諦めてこちらを見た。


『はぐれた時の待ち合わせ場所に、向かいますか?』


そうすべきなんだろうけど、俺の口から出た言葉は別の物だった。


「せっかくだし、この辺りの桜を見てから戻ろうか。」

『はい。』


そう言って、目の前の桜を見上げるAちゃん。

凛とした横顔。


直「・・・綺麗だね。」


思わず出た言葉。


『ですね。』


ですねって、絶対意味わかってないよな。

桜じゃなくてAちゃんのことなのに。

つい、笑ってしまう。


『何ですか?』

「何でもないよ。」


首を傾げながら、再び桜を見上げている。

俺は、少し離れたところからその姿を眺めていた。

携帯の着信に気づいて電話に出ようとした瞬間、Aちゃんの声が。


「Aちゃん!」


傾いていた体を力強く引っ張り、自分の方へと引き寄せた。


「びっくりしたぁ。」

『ありがとうございます。助かりました。』


無意識に、腕の力を込めてしまっていた。


『直人さん?』

「ほんと、綺麗だよ。」


勘のいい女性なら自分のことだって察するよね、たぶん。


『この体勢だと、全く見えないです。』


たしかに、見えないよね。

すっぽりと腕の中に納まっているAちゃん。


「ぷっ、あはは(笑)やっぱり、AちゃんはAちゃんだわ。」


俺のこと、意識してなさすぎ。ま、それでいいんだけどね。

Aちゃんから体を離して、待ち合わせの場所へと行こうかと促した。

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - さなさん» 書きたいお話は浮かんでいるのに・・・。力不足ゆえ、ここにきて文章に悩まされております。早く、臣君を登場させたいのに^_^; (2017年4月21日 2時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» こちらこそ、コメント励みになっています!ありがとうございます(^o^) (2017年4月21日 0時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 危ない危ない直人さんとはなんでもないでいてほしい(;・∀・)主人公ちゃんすこし鈍感?でよかったです(笑)やっぱり隆二くんは笑顔でいてほしいですよね(///∇///)臣くん達どこいったんだろー(´・ω・`)? (2017年4月21日 0時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも丁寧なお返事ありがとうございます♪ 良かった☆楽しみにしてます♪♪(*≧∀≦*) (2017年4月20日 23時) (レス) id: 9651774a8c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» お気遣いありがとうございます。今ですね、書くのがちょっと楽しくて。無理のない範囲で、更新させていきますね。いつもありがとうございますm(__)m (2017年4月20日 23時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年3月15日 23時

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