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180 you&omi ページ31

you side

『広臣、なんで?』

「来たら、ダメだった?」

『違っ、』

「邪魔だろうし、部屋戻るわ。」


自分の部屋へ行こうとする広臣に、手近なクッションを投げつけた。

背中にボスって当たる。


「電話の相手、誰?」

『広臣。』

「は?ふざけてんの?」


ふざけてない、私にとっては広臣だったもん。



omi side


Aの方へ戻っていき、手に持っている携帯を指差す。


「電話の相手、誰かって聞いてんの。」

『広臣。』

「本気で言ってんの?」

『本気です!』


どういうこと?

Aが嘘をついている様子でもない。

テーブルの上に日本酒の小瓶。

あー、そういうこと。酔ってるのね。


『戻んないで。』


ぎゅって抱きつかれた。

甘やかしたいけど、先に電話のこと確認だな。


「携帯、貸して。」


差し出された携帯を受け取り、通話中の相手に話しかける。


「もしもし、隆二?」

「臣、おかえりー。」


やっぱりか。


隆「なんか、ごめんね。」

「A、酔ってるみたいでさ。さっきの、」

隆「臣と間違えてたみたいだね。」

「みたい。だから、聞かなかったことにして。」

隆「・・・あんま、泣かせんな。」

「わかってる。」

隆「ん、じゃ。」


終了を押して、携帯をテーブルに置く。

じっと俺の様子を窺っている。


「ところで、それ俺のパーカーだよね。」

『ん。』

「なんで着てんの?」

『・・・広臣を傍に感じれて、寂しくなくなるから。』


俺の胸に顔を埋めてしまったから表情は見れない。

最近、こんな近くにAを感じてないな。

俺だって、寂しかったし。

腕に力を入れて、しっかりと抱きしめる。


「A、好きだよ。いつも想ってるから。」

『・・・。』

「A?」

まさかの寝落ちとかないよな。この人、結構それするから。


『足りないの。』

「ん?」

『広臣が足りないの。だから、その、えっと。』


顔を上げたAが俺を見つめ、言葉を言いよどむ。

代わりにその先の言葉は、俺が口にした。


「いっぱい抱かせて。俺で充たしてあげるから。」

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - さなさん» 書きたいお話は浮かんでいるのに・・・。力不足ゆえ、ここにきて文章に悩まされております。早く、臣君を登場させたいのに^_^; (2017年4月21日 2時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» こちらこそ、コメント励みになっています!ありがとうございます(^o^) (2017年4月21日 0時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 危ない危ない直人さんとはなんでもないでいてほしい(;・∀・)主人公ちゃんすこし鈍感?でよかったです(笑)やっぱり隆二くんは笑顔でいてほしいですよね(///∇///)臣くん達どこいったんだろー(´・ω・`)? (2017年4月21日 0時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも丁寧なお返事ありがとうございます♪ 良かった☆楽しみにしてます♪♪(*≧∀≦*) (2017年4月20日 23時) (レス) id: 9651774a8c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» お気遣いありがとうございます。今ですね、書くのがちょっと楽しくて。無理のない範囲で、更新させていきますね。いつもありがとうございますm(__)m (2017年4月20日 23時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年3月15日 23時

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