176 takahiro ページ27
チューしてんじゃねぇぞ、バカップルが。
薄暗くても、兄ちゃん見てたぞ。
思わず撮影しちゃったじゃん。
桜バックにいい感じだったから撮ってやろうって携帯かまえてたら、違うもん撮れたし。
癪だから、グループLINEにあげてやる。
さぁ、どうする?(笑)
岩「臣さん、何してんすか!」
健「めっちゃ羨ましいやんけ!」
隆「・・・。」
ア「うーわ。」
玲「・・・むかつく。」
「何だよ、いきなり。」
登坂の前に携帯を差し出す。
臣「え、あぁ、何かごめん?(笑)」
「へらへらしてんじゃねぇよ。Aも。」
玲於が、移動して二人の間に立つ。
玲「これ、飲みたい。」
ブルーのカクテルがはいっていたグラスを指差す。
『注文しに行こっか。』
立ち上がって歩き出そうとして、ふらついたAを抱きとめる玲於。
玲於「ねぇ、小さくなった?」
『なってないし。』
玲於「でも、さっきより低い。」
『あ、靴脱げてる(笑)』
Aが自分の足元を見て、ゲラゲラ笑っている。
しょうがねぇなって脱げた靴を探すと、すでに登坂が持っていた。
臣「A。」
登坂が呼ぶと、玲於の腕から抜け出して自分の席に戻っていく。
臣「ほら、足だして。」
靴を履かせてやり、登坂が何かを耳元で囁いた。
一瞬困った顔を見せた後、登坂を見つめる瞳が潤んでいる。
なに、あの表情。
恥ずかしいけど、嬉しいみたいな。
臣「まだ飲むの?」
止めた方がいいと思う。
『だめ?』
このタイミングで、上目遣い。
うわぁ、あざといぞA。
でも、可愛いから許す!
臣「・・・いいよ。」
うん、そうなるよね。しかたないよ、登坂。
『ありがとう!』
臣「気をつけろよ。」
『うん。玲於君、お待たせ。行こっか♪』
臣「玲於、よろしく。」
玲「はい。」
二人を見送った登坂から、思わずもれた溜め息。
臣「ずるいっすよね、今のは。」
「確かに。俺なら、速攻いいって言っちゃう。」
臣「でしょうね。」
「おいっ!」
ククッて肩を揺らして笑っていた登坂の笑いが、ピタッと止まり真顔になる。
「どうした?」
臣「いいえ、何でもないです。」
なーんか、おかしい。
ん、白猫?
隆二の鞄から見えた予想外の物に、目がいく。
どっかで見た猫だなぁ・・・あっ、Aの黒猫。
自慢気に送られてきた写メを見つけて、白猫と並べる。
お揃いじゃん、そういうことか。
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薫(プロフ) - さなさん» 書きたいお話は浮かんでいるのに・・・。力不足ゆえ、ここにきて文章に悩まされております。早く、臣君を登場させたいのに^_^; (2017年4月21日 2時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - あいさん» こちらこそ、コメント励みになっています!ありがとうございます(^o^) (2017年4月21日 0時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 危ない危ない直人さんとはなんでもないでいてほしい(;・∀・)主人公ちゃんすこし鈍感?でよかったです(笑)やっぱり隆二くんは笑顔でいてほしいですよね(///∇///)臣くん達どこいったんだろー(´・ω・`)? (2017年4月21日 0時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも丁寧なお返事ありがとうございます♪ 良かった☆楽しみにしてます♪♪(*≧∀≦*) (2017年4月20日 23時) (レス) id: 9651774a8c (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - あいさん» お気遣いありがとうございます。今ですね、書くのがちょっと楽しくて。無理のない範囲で、更新させていきますね。いつもありがとうございますm(__)m (2017年4月20日 23時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2017年3月15日 23時