163 omi ページ14
直人「俺らのとこ来ればいいのに。」
イラついた口調の直人さんの視線の先には、男性社員たちに声をかけられている柚希さん。
「俺がイラつくことあっても、直人さんがって珍しいですね。」
直人「あれを見ても?」
なっ!さっきまでAには誰も絡んでなかったのに。
すぐにLINEを送る。
すると、こっちを見て笑いかけてきた。
大丈夫って顔だな。
直人「Aちゃん、臣一筋って感じだよね。」
「柚希さんだってそうじゃないですか。直人さんのこと、大好きだし。」
直人「そうかなぁ�・。」
手元の酒を見る直人さんの視線、切なく感じた。
声をかけるのを戸惑っていたら、店内に響き渡る大きな物音。
音の方を見た時には、Aが倒れていた。
相手の奴に文句を言おうとしたが、助け起こしたAに止められた。
着替え終えて店内へと戻ってきたAに気づいた隆二と岩ちゃんが、駆け寄っていく。
「やっぱり、怪我してた。」
隆「痛くない?」
心配している俺らの視線が、右手に向けられる。
『はい、大丈夫です。それよりも、このパーカーやっぱりいいですよね。デザインカッコいいですし。』
岩「似合ってるね。いいなぁ、俺も欲しい。」
『皆で、お揃いにするのもいいですね。』
「ダーメ。基本、俺以外とお揃い禁止!」
岩「うわぁ、ちっちゃい。」
「岩田、うっせぇ。」
そんな話で騒いでいたら、俺たちが歌う順番に。
隆「あ、俺たちの番だ。ちゃんと聞いててね!」
『はい!』
元気よく隆二に、返事しているA。
「はい、じゃねぇし。俺の声だけ聞いとけって。」
コソッと耳打ちして、隆二たちの元へ。
岩「Aちゃん、顔真っ赤(笑)」
岩ちゃんにからかわれ騒いでいたが、俺たちが歌い出すと静かに聞いていた。
隆二の感情がいつも以上に込められている事が伝わってくる。
隆二、悪いけどお前の出番はない。これからも。
俺たちは、お前が思っているよりも深く、強く繋がっているから。
俺にとって、かけがえのない存在なんだって事を伝わるように歌った。
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薫(プロフ) - さなさん» 書きたいお話は浮かんでいるのに・・・。力不足ゆえ、ここにきて文章に悩まされております。早く、臣君を登場させたいのに^_^; (2017年4月21日 2時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - あいさん» こちらこそ、コメント励みになっています!ありがとうございます(^o^) (2017年4月21日 0時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 危ない危ない直人さんとはなんでもないでいてほしい(;・∀・)主人公ちゃんすこし鈍感?でよかったです(笑)やっぱり隆二くんは笑顔でいてほしいですよね(///∇///)臣くん達どこいったんだろー(´・ω・`)? (2017年4月21日 0時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも丁寧なお返事ありがとうございます♪ 良かった☆楽しみにしてます♪♪(*≧∀≦*) (2017年4月20日 23時) (レス) id: 9651774a8c (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - あいさん» お気遣いありがとうございます。今ですね、書くのがちょっと楽しくて。無理のない範囲で、更新させていきますね。いつもありがとうございますm(__)m (2017年4月20日 23時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2017年3月15日 23時