検索窓
今日:24 hit、昨日:10 hit、合計:1,802,186 hit

7 ページ8

『ドーナッツお待たせしました。』

ふと見た沙耶ちゃんの左手薬指から、指輪が消えている。
私の視線に気づいた沙耶ちゃんが、登坂さんに気づかれない速さでウィンクしてきた。
さっきの「登坂さんの方が大事」って、そういうこと。

沙耶ちゃんと話しながら、1つの皿にはそのままドーナッツを1個だけ乗せて、
残り2枚の皿にはドーナッツを半分ずつにして取り分けている登坂さん。

半分ずつは、沙耶ちゃんと自分の分かな。
私が1個だけ乗ったさらに手を伸ばそうとしたら、遮るように登坂さんの手が皿を取った。


臣「俺とAさんは、半分ずつ。滝沢さんは、これをどうぞ。」

「ずるーい。沙耶も2種類味わいたいです。」


じっと私の手元にある皿を見つめてくる沙耶ちゃん。


『いいよ、交換しよう。』

「ありがとうございます。A先輩って、いつでも誰にでも優しいですよね。」

『そうかなぁ。』

「だから、友達に恋人を奪われちゃったりするんですよ。かわいそうな人だと思いませんか、登坂さん。」

臣「かわいそうだなんて、思わないですよ。むしろ、Aさんを本気にさせられなかった方が悪いんですよ。本気で好きになってもらえたら、他の女に目を奪われている暇なんてないですよ。Aさんの気持ちを繋ぎとめておきたいですからね。すっげぇ、いい女ですもん。」

「えー。いい女要素が、全くわかんないですぅ(笑)」


バカにしたようにクスクス笑ってくる沙耶ちゃん。


臣「滝沢さんには、わからなくて当然だと思いますよ。俺だけが、わかっていればいい事なので。」

「なんなんですか、それぇ〜。」


ぶつくさ言っている沙耶ちゃんを無視して、私の取り皿にあったドーナッツを手に取ると半分にして、自分の皿にあった半分のドーナッツと交換している登坂さん。


臣「この二つ、きっとAさんの好きな味だと思いますよ。」


自信満々にニコッと笑いかけてくる。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (608 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2133人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年10月7日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。