検索窓
今日:19 hit、昨日:10 hit、合計:1,802,181 hit

4 ページ5

職場のフロアには、一人もスタッフが居ない。
当たり前か、残業しているの私だけだし。
夜7時。そろそろ、終わろうかなぁ。お腹減ったし。


「A先輩、お疲れ様です。」

『お疲れ様、沙耶ちゃん。』


声がした入口の方を見ると、同じ部署の滝沢沙耶(25)が立っていた。
彼女は、甘い香を身に纏い、ゆるい巻髪に白いシャツに赤いスカートがよく似合う。
自分の席へ向かう沙耶ちゃん。


『忘れ物?』

「そうなんです。これ、忘れちゃって。」


机の引き出しから、小さくて可愛いピンクの袋を手に取ると、キラキラしたピンクのダイヤがつい
ている指輪を袋から取り出して左手の薬指に嵌めている。


「彼からもらった、指輪です。これからデートなんで。」

『沙耶ちゃん、彼氏いたんだ。』

「そんなことより。A先輩、聞いてくださいよ。」

『どうしたの?』

「登坂さん、昨日の飲み会、途中からいなくなっちゃって。」

『へぇ、そうなんだ。』

「A先輩も居なくなってましたよね?まさか、一緒でしたか?」


沙耶の口調は穏やかだが、目が笑っていない。ふるふると首を横に振る私。


「抜け駆けしないでくださいね。」

『えっ?』

「お疲れ様です。」


この声は・・・。


「お疲れ様です、登坂さん。」


フロア入口から、遠慮がちに中を覗いている。


「今日もオシャレでかっこいいですね、登坂さん。」

『うん、そうだね。』

「A先輩、負けませんから。」


にっこりとほほ笑んでくる沙耶ちゃん。

私は、チラッと登坂さんに視線を向けた。
あの後、自宅に帰って着替えたんだ。

5→←*3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (608 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2133人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年10月7日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。