検索窓
今日:23 hit、昨日:37 hit、合計:1,802,222 hit

33 ページ37

まとめた資料を持って、三代目の控室へ向かっていた。


「Aさん、おはようございます。」

「Aちゃん、おはよう。」


通路を歩いていると、声をかけられた。

その声に振り返ると、さわやかな雨宮兄弟が立っていた。


『おはようございます、敬浩さん。おはようございます、登坂さん。』


一人一人に挨拶をした。


敬「また、そんな資料いっぱい持って。俺が、持って、」


敬浩さんより早く腕が伸びてきて、資料を持ってくれる広臣。


臣「俺が、持ちます。」

『ありがとうございます。』


二人の空気が変わる。なんだろ、気まずい。


「登坂さーん。」


甲高い声、パタパタと駆けてくる足音。


「おはようございます、滝沢さん。」


やっぱり、沙耶ちゃん。いいタイミング!


「おはようごさいます、登坂さん。朝から会えるなんて、とってもラッキーです。」


『沙耶ちゃん、おはよ。』


広臣の後ろから声をかける。


「おはようございます。Aさん、いらっしゃったんですね。」

敬「俺もいるよ。おはよ、滝沢ちゃん。」

沙耶「敬浩さん、おはようございます。」


敬浩に、にっこり笑いかける沙耶ちゃん。

それにしても、今日も女子力高いなぁ。プルプルの唇、うらやましい。


沙耶「三代目の皆さんに用があるので、ご一緒してもいいですか?」

「俺たちに?」

沙耶「はい。ちょっと、ご相談したいことがあって・・・。」


チラッと私の方を見る沙耶ちゃん。えーっと、これは。


『じゃ、これをお願いできる?直人さんか直己さんに、渡してもらえば大丈夫だから。』


広臣が持ってくれていた資料の中から、青いファイルを沙耶ちゃんに渡した。


沙耶「はい、わかりました。お預かりします。」

『よろしく。私は、残りの資料をEXILEの皆さんに渡してくるから。登坂さん、資料ありがとうございました。』

臣「控室行くついでだし、運びますよ。」

敬「臣、貸して。これは、俺が持っていくよ。行こう、Aちゃん。」


渋々資料を敬浩さんに渡す、広臣。

それを片手で受け取った敬浩さんは、私の腰に手を回して先を促す。


『登坂さん、失礼します。』


サッと頭を下げて、その場を敬浩さんと離れた。


私たちが通路の曲がり角を曲がって見えなくなるまで、広臣が切なげに見ていたことを私が知ったのは、まだ少し先のこと。

34→←32 omi



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (608 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2133人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年10月7日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。