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お弁当を食べながら、休憩時間も含めて準備を進めた。
会議の時間が近くなり、両手に資料を抱えてエレベーターへと向かった。
「Aちゃん。」
名前を呼ばれて振り返ると、TAKAHIRO(以後:敬浩)さんが立っていた。
『お疲れ様です。』
敬「明日から、三代目の担当だってね。」
『そっか、もうご存知ですよね。』
到着したエレベーターへ、一緒に乗り込む。
敬「それって、引継ぎの資料?」
『はい。でも、まだ一部の資料しか出来ていなくて。』
スッと腕が伸びてきて、資料を持ってくれる。
『だめですよ、自分で持ちますから。』
資料を敬浩さんの手から取り返して、自分で持ち直す。
敬「これくらいさせてよ、ねっ。」
強引に資料を奪われたところで、エレベーターが停まる。
有坂さんが、乗ってくる。
有「敬浩さん、お疲れ様です。」
敬「有坂さん、お疲れ様です。」
『お疲れ様です。』
有「敬浩さん、何を持ってらっしゃるんですか?」
綺麗に、スルーされた
敬浩さんの手元に視線を向ける、有坂さん。
敬「んっ、これ?Aちゃんが、重たそうだったからお手伝い。」
にこっと有坂さんに笑いかける敬浩さに、笑い返す有坂さん。
有「Aちゃんですか。随分、橘さんと仲がいいんですね。」
チラッと私をみる無表情の有坂さん。
有「Aちゃん、担当アーティストに荷物運びさせるほど、仲がいいのね。お先に失礼致します。」
先に停車したエレベーターから降りて、通路をサッサと行ってしまう有坂さん。
敬「…ごめん、俺まずったよね。」
しょぼんとしている、敬浩さん。
『敬浩さん、気にしないでください。資料、ありがとうございました。』
にっこりと笑いかけ、資料を敬浩さんから返してもらう。
そして、会議室へと向かった。
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薫(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2016年10月7日 2時