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臣「それで、Aさん何飲むか決まりました?」
視界からメニューが消えて、周囲の人たちが視界に戻る。
テーブルの下で、そっと握りしめられた手。
驚きで身動き取れなくなった私。
えっ、えぇ〜!
臣「Aさん?」
登坂さんの呼びかけに、慌ててテーブルの下で握られた手を払いのける。
『すみません、上司からの呼び出しが。お先に失礼します。』
適当な理由を告げて、私は店を飛び出した。
『はぁ、はぁ。』
店から離れた公園へ駆け込み、ベンチへとなだれ込む。
息を整えながら店でのことを思い出す。
自分の唇に、そっと触れる。
まだ微かに残る彼の感触。
『一瞬過ぎて、なんだかわかんなかったなぁ。』
臣「じゃぁ、ちゃんとします?」
『へぇっ!?』
またもや突然現れた、登坂さん。
臣「Aさん、しよ♪」
『何を?』
ドカッと隣に腰をおろした。私の顎に手を添えてグイッと自分の方へ向け、顔を近づけてくる。
私は、思わず目を閉じた。
『・・・んっ。』
初めは、優しく軽く。少しずつ角度をつけ深くなるキス。
『んんっ・・・んぁっ。』
苦しくなり酸素を求めて薄く開いた唇の隙間から、登坂さんの舌が入り込む。
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薫(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2016年10月7日 2時