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※『』表記…貴女、

「それで、Aさん何飲むか決まりました?」


テーブルの下で、そっと握りしめられた手。
なにくわぬ顔して、話しかけてくる登坂さん。
驚きで身動き取れなくなった、橘A30歳。



*****

数時間前。


「「かんぱ〜い。」」


カーン!!ゴングが鳴った。
一斉にあちこちのテーブルへと散り始める、女子社員たち。
毎年季節ごとに行われている社内飲み会が、本日開催された。
所属アーティストたちとの親睦を深められる今日という日は、どうやら戦いらしい。
女子力割増しの沙耶ちゃんたちは、我先にとEXILE TRIBEメンバーとの交流に大忙し。


『その労力、仕事に活かせばいいのに。』


そう心で呟く。


「ほんとっすよね。」

『えっ?』


この声・・・三代目の登坂さん?!
いつの間にか現れて、隣に座っている。


臣「思いっきり、声に出てました。」


慌てて、周囲を見渡す。


臣「誰も聞いてないですよ、俺以外は。」


ホッと胸をなでおろす。


臣「Aさんは、あそこに参加しないんですか?」

『苦手なので。登坂さんこそ、いいんですか?』

臣「俺も、苦手なので。」


へぇ〜、意外。イメージと違う。
思わずじっと見てしまう。


臣「今、意外だとか思ったでしょ。俺、これでも一途なんですよ。」


心外だぁって、口をとがらせて拗ねている登坂さんが可愛くて、思わず笑ってしまう。


『ふふっ、可愛いですね (笑)』

臣「可愛いとか、あんまうれしくないです。」

『ごめんなさい(笑)』


彼の視線が私の空いたグラスに向けられ、すっとメニューを広げて渡してくれる。


臣「おかわり、どれにしますか?」

『登坂さん、近いです。』


ピタッと頬がくっつきそうな距離で、一緒にメニューを見てくる。


臣「これくらいじゃないと、ダメなんで。」


そういうと、サッとメニューを顔の前に持ち上げて、私たちを周囲の視界から隠した。


『なにし、んっ・・・。』


チュッ。一瞬の出来事だった。
周囲の笑い声にハッとする。
今の何!?

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSoulBrothers , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ペコさんコメントありがとうございます。作者の全作品を表示してもらえれば、裏恋があると思います。18歳以上の指定になっているのでお気をつけ下さい。 (2017年3月14日 15時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 二人の関係を読んで、こちらも読みに来ました。最初からドキドキです!裏恋はどーしたら読めますか? (2017年3月14日 13時) (レス) id: 35090dc084 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こいどんさん» こいどんさん、コメントありがとうございます。 (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8420ac05d7 (このIDを非表示/違反報告)
こいどん - 面白い! (2016年10月23日 14時) (レス) id: edfae532a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちにーにーごさん» こちらこそ、コメント嬉しかったので。更新頑張っていきますね! (2016年10月23日 1時) (レス) id: 5d982d1368 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年10月7日 2時

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