Ｂｉｒｔｈ ＊

baby.70 ページ20

湘南の海につくまでに寝ちゃった詠万ちゃん。


ふて寝に近いけど。笑


『久しぶりだもんね、三人で出掛けるの。詠万ちゃん、毎日パパぁ、って言ってるから。』


広臣『めっちゃ嬉しいわ。笑

ツアーもあったし、リハーサルもほぼほぼ毎日やってたもんなぁ。

詠万だけじゃなくてAにも我慢させたな。』


『………もうママだもん。大丈夫。』


強がってそういうと、


広臣『嘘だ、笑

だってLINEで最後に絶対スタンプつけてくるのに、ツアーのリハーサル中なかったし。』


ちゃんと見てるんだよ、俺はと微笑む広臣。


『でも、強くなったでしょ。彼女になった頃は泣いてたもんね。』

広臣『あー笑、泣いてた泣いてた。

でも、ツアー終わって家いって、一緒に寝て、オムライス食べたら機嫌なおったよな。笑』



詠万『＿＿＿……パパぁ、ママぁ。』


詠万ちゃんが目を覚ました。


広臣『詠万ー、もうちょっとだから待っててな。』


詠万『うん……』


『海楽しみだね、詠万ちゃん。

今日はまだ入っちゃダメだけど、また泳ぎに来ようね。』


『うさぎちゃんの浮き輪持ってね。』





……広臣『ついたよー。』



車のドアを開けると、わーいと走る詠万ちゃん。


広臣『詠万ー、転ばないようになー、』


詠万『はぁーいッ』



可愛くてうずうずする。笑

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