ワルイコをアイしよう 捌

＠３５７ ページ8

Hiroomi»»









フォトエッセイで胸を見せているから、なんていう理由で、Aの胸元は少なからず布団からはみ出ていた。




後からハグした俺の腕で胸の頂点を隠して。




あー、やべぇ。




時間が巻戻ればいいのに……なんて。




「それ結構キツくない？」




悪女の胸に触るんでしょ？って、隆二が言った。




「あー、まぁ。でもアイツ胸でけぇし 笑」




すっげぇ気持ちいいよ？って言うと白い目で見られた。




俺、なにも変なこと言ってねぇし。




「いや、皆も見ればわかるって。」




近くの棚を開けて、Aのフォトエッセイを取り出して。




Aの胸が写っているページを開いた。




ちょっと不服だけど、仕方ない。




「ほら、アイツ割と胸あんだから。」



「てか何このタトゥー。」



「コレでよく女優とモデルやっとったなアイツ。」




皆がそれぞれ思ったことを言う。




もう誰がなんて言ってるのか分かんない。




「で、臣はこれ見せて何が言いたいの？」



「あ？んー、多分……」




たっぷり間を取る俺に
ゴクリ、と隆二が謎に緊張してる 笑




「アイツ、身体はイイよ？」




ぜってぇ美味しいから、なんて言うと。




臣は相手が誰でもいいのかよ彼女いるくせに、なんて言われた。




まぁ、その彼女がAなんですけどね……




「てか、臣さん彼女いるんすか？！」




突然、亜嵐と玲於がそう叫んだ。




「え、いつから？どんな人っすか？」



「もう1年以上。最高。」




はい、もうこの話終わり！




そう叫ぶと、はー？なんてブーイングが起こった。




「ぜってぇ話さねぇよ？」




絶対ボロでるもん。




「あれ、てかこんな指輪あったっけ？」




直人さんがそう言いながら、置いたままの指輪を示した。




Aの曲のMVを海外に撮りに行った時にお揃いで買ったヤツ。




「それアレっす。アイツのMVに出た時に海外に行ったんで向こうで買いました。」




また悪女っすか？なんて、もうそろそろ皆ウンザリしてる。




「いや、俺のせいじゃねぇし 笑」




気付いたらAとの仕事が増えてんだよ？




「俺、別にアイツと仕事したいとか言ったことないからね？」




事務所が勝手にboh推してんだから、
俺とAに罪はない。









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