ワルイコをアイしよう 捌

＠３９４ ページ45

Hiroomi»»








その後、Aはたまらずにストーリーにメッセージをあげた。




"12月の情報解禁が待てません
皆さん楽しみにしててください"




「えー、んじゃ俺もあげるわ。」



「確かにこれじゃbohって分かんないもんね。」




Aの使うわ、とスクショして自分のメッセージを付け加えた。




bohに注目ですよ、って目の絵文字付き。




「それだけは寂しくない？」




ストーリーにあげる前の俺のスマホの画面を見て、Aがそう言った。




そうかな？俺は別にいいと思うけど。




「なにかもう一言ちょうだいよ。」



「それはAの気持ちね。」




まぁいいや、こんなにAが言うんだし、と思って再び指を動かす。




"bohは情報解禁を待てない2人組です" って。




俺も早く言いたくてしょうがないもん。




そして、ようやくストーリーにあげて、残りの酒を飲み干し、Aは軽く化粧をなおしてから個室を出た。




あー、さっきトイレ行くっつって払えばよかった 笑




「臣さんめっちゃ後悔してる 笑」



「Aの見てないとこで払ってればカッコよかったじゃん？」



「それ以上カッコよくなってどうするんですか 笑」




不意に漏れたAのその言葉に、
思わず驚いて財布を落としそうになった。




あーあー、何してるんですか、なんてAは呆れるけど、Aのせいだからな？




会計を終えると、店員さんがサインいいですか？と尋ねてきた。




いいですよーなんて言って、1つの色紙に2人のサイン。




美味しかったです！って一言添えて。




まぁこういうことは間々あるから俺もAも慣れてる。




その後、お礼を言って店を出て。




運良く近くに停まってたタクシーに乗った。




行き先を告げて、俺とAは仕事の話。




つっても、明日の撮影のこと。




「明日、Aは何に乗りたい？」



「んー迷う……」



「迷うとか珍しいじゃん？」




とりあえずメンバーが乗りたいって言ってたやつと、Aが乗りたいって言ってたやつと。




あとは、ホラー系でのAの反応が見たい。




「あ、でもホラー系に行ってもAの役じゃつまんねぇかな？」



「それはそうでしょうね。
ドラマじゃなかったら普通に楽しめたけど。」



「うっわ迷うわー。」




これがドラマ撮影の壁？笑









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