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@391 ページ42

左手をそっと掬われて
指輪を徐にはめられた。




視線をあげると、広臣 ―佐伯健志― と目が合った。




力強い瞳に捕えられて、もう離れられない。




結婚しよう。




低い、優しい声で彼が言った。




「俺は、さやかとじゃないと無理だ。」




何があっても愛し続けるから……と。




抱きしめる腕が逞しい。




うん、よろしく、涙とともにその言葉。




しばらく抱き合って、キスの後に笑い合ってからカットがかかった。




ばっちり一発OKももらえて。




私も広臣も早々に役衣装から私服に戻って、挨拶をしてホテルに戻った。




「A、夜どうする?」



「んー、何かしら食べたいけど……」



「なんかいい店あったら行きたいよな?」




そうだねー、なんて返しながらそれぞれの部屋に。




現場まで近くだし、ってある程度の荷物しか持ってなかったから。




ついでに化粧もなおして。




迎えに来た広臣は、ここの人に聞いたら教えてくれて電話もしてくれた、と教えてくれた。




「個室用意してくれるみたい。」



「ふーん。まぁ個室じゃなかったらついて行かなかったけどね?笑」



「だろーな。Aの事だし。」




人目も気にせず肩に腕を回してきた広臣が体重をかけてくる。




前より筋肉がついてるからその分重くなってる。




「そういやA、身長測ったの?」



「あー、測った測った。」



「んで、結果は?」



「あーっと、166.7だったかな。」



「なにそれ全然違ぇじゃん 笑」




てか成長しすぎじゃない?と言われた。




確かに、デビュー時に測って以降初めて測ったから、20歳超えてそれくらい伸びた事になるし。




「まぁ、成長期に栄養摂れなくて伸びなかった分大人になって伸びたってことで。」



「まぁそうだとしても、早く公式の身長直せ 笑」




ホテル前に停まっていたタクシーに乗り込みながら、行き先を告げて。




「でも座高が伸びた感じはしないよね?」




広臣がそんなことを聞いてきた。




「あー、座った時の高さは確かに変わってないかも。」



「じゃあ脚が長くなってんの?」




これ以上長くなってどーすんの、と広臣が笑った。




「いいじゃない、一応モデルもやってるし。」



「一応て 笑」




お前は相変わらずだな、と笑われた。









.

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ELX1Pv76LZIbxiB(プロフ) - 誕生日がまさか自分と同じでびっくりしました笑 (2020年8月2日 1時) (レス) id: f9f58f3dbe (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 久々の更新でしたが仲の良い2人とドラマでは無く実際に聞きたいフレーズ等があり、思わず読んでてニヤニヤしちゃいました!次回の更新も楽しみにしてますw (2019年3月3日 16時) (レス) id: 8af2ee5b08 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新、有難う御座います!受験など終わってからで良いので更新を楽しみにしてます。また今年も宜しくお願いしますw (2019年1月1日 2時) (レス) id: e51431c63b (このIDを非表示/違反報告)
milia_ryuto1228(プロフ) - 更新再開楽しみに待ってます (2018年11月29日 23時) (レス) id: 7ad12e0d33 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませて頂いています。次の更新も楽しみにしています! (2018年10月8日 23時) (レス) id: e7845e52cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PiG Bone | 作成日時:2018年8月7日 21時

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