ワルイコをアイしよう 捌

＠３８５ ページ36

Hiroomi»»









俺もAも12月は忙しいから、
ドラマは11月中に撮り終える。




だから、お互いライブとドラマ撮影と他の仕事と、めちゃくちゃ忙しい。




11月半ば、三代目のライブとは重なっていなかったAのツアーファイナル。




ヒロさんも来てるし、俺とAの事を伝えるなら今日しかない。




楽曲作りがあるからAは最近上の自宅のスタジオに帰ってて仕事でしか会えてないけど……




まぁ、Aに渡した誕プレの指輪とお揃いのやつこっそり作ったし、今日それ付けてきたしね。




俺の中は今、覚悟の2文字で埋め尽くされてる。




右手薬指、Aとお揃いの小さなダイヤに思いを込めながらいると、ライブが始まった。




今は三代目でツアーやってるから、
単純に楽しめはしないけど。




ドラマの撮影中に決めた秘密のサインを目が合った時に送りあったり。




俺ら結構バカップル？




俺、前来た時楽しめてたっけ？なんて思いながらライブはあっという間に終わった。




俺は舞台裏に向かって、バクステに当たった子達と写真を撮るAの元へ。




「あ、臣さん。どーもー。」




いち早く気付いたAが笑顔で挨拶してくれて、ファンの子達はキャーキャー騒いで。




「臣さんも一緒に撮ります？」



「いいの？」




Aとファンの子を見ながら言うと、是非是非！と言われた。




「んじゃ遠慮なくー。」




右のポケットに突っ込んでいた手を出すと、ちょっとだけザワついた。




あ、やべ。薬指に同じ指輪してんの忘れてたわ。




愛想笑いを浮かべながら無理矢理進めさせて。




ファンの子達が全員帰ってから、2人で楽屋に行った。




今日感じたことを伝えながら、楽屋に到着するとヒロさんが来た。




「なんか仲良くなってない？」



「え、仲良くなってませんよ 笑」




笑いながら2人で否定した後に、こっそりとヒロさんの耳元であとで話があると伝えた。




あー、今からドキトキしてる。









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