ワルイコをアイしよう 捌

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Hiroomi»»









他の出演者の皆さんへの挨拶も終わって。




メンバーで写真も撮って、楽屋に戻っていると。




ちょいちょい、と服を引っ張られて、振り返るとAが臣さん、と俺を呼んだ。




「ん？どした？」



「ちょっと話あるんで来てください。」




そう言うAに手を引かれて
Aの楽屋に入れられた。




2人きり。




エリーとコラボする曲のことなんだけどと
Aがタブレットを取り出しながら話を切り出し。




「エリーの提案で私もラップする事になって。」



「はぁ？！Aがラップ？！」




めっちゃ新境地じゃん！




「広臣はどう思うかなぁ、と思って。」



「え、めちゃくちゃ楽しみ。
早くレコーディングしてぇ。」




まさか、本番前にエリーが居なくなったのって、コレ？




エリーも言ってくれればついてったのに。




「bohでじゃラップなんてやらないし、ソロだと尚更だし。

CRAZY BOYとコラボするならいいかなって思って。」



「曲出来あがんの楽しみすぎるでしょ。」



「あー、反対されなくて良かった。」




いやいや、俺が反対するわけない 笑




Aの歌手としての武器が増えるのは俺にとっても嬉しいことだし。




「あ、てか2人で撮ろうよ。」



「そうね、せっかく一緒にいるし。」




山野か広斗か、とAが楽屋を出てキョロキョロ。




「山野ー、何してんのー！」



「あ、Aさん！登坂さん知りません？」



「登坂なら中にいるけど。」



「え！丁度良かったです。」




bohで撮ろうと思って探してたんです、と山野くんがスマホを取り出した。




背景に色んな物が写ってる中撮ろうとするから、Aと慌てて場所を変えようと移動した。




「やっぱ広斗に頼めばよかった。」




俺の耳元に近付いてAが言うから、
擽ったさに笑いを零しながらだな、と返して。




撮りますよー、という山野くんの声がしたから、Aの腰に手を回した。









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