検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:151,273 hit

@370 ページ21

Hiroomi»»








俺が目を覚ますと、部屋にあるPCの前にAが座っていた。




「あ、広臣おはよう。そこに着替えあるよ。」



「はよ……さんきゅ。」



「礼は広斗に言って、わざわざ朝早くに来てくれたんだから。」




まだ重い瞼を擦りながら、はーいと返事をして。




ゆっくりと起き上がってAの元へ向かった。




仕事机みたいなデカいデスクの上のPCを見ながらヘッドフォンのA。




このヘッドフォン、取っていいかな?




「ヘッドフォン取る前に着替えて。」




俺がヘッドフォンに手を伸ばそうとすると、
Aが振り返らずにそう言った。




「お前背中に目ぇあんな。」



「ないから。」




俺が起きてから一度もPCから目を離してないくせに、背中に目がないはずがない。




Aが母親になったら怖いななんて思いつつ
ローテーブルの上の服を手にした。




「相変わらずセンスいいな、アイツ。」




呟きながら、こんな服着てたっけ?なんて。




「あー、それ広斗が着なくなったやつだって言ってた。」




大丈夫?臭くない?ってAがようやく振り返って言った。




「Aの眼鏡姿!」




見た瞬間にそう叫んだ俺に、
苦笑気味にPC使ってるからとAが返した。




Aは何でも似合うし何をしてても可愛いな。




「それで、臭くない?」



「うーん……大丈夫じゃね?

無味無臭だけど?」



「無味?笑
食べたの?笑」




珍しいAの大笑いに、
言った後に自分の間違いに気付いて。




「違う違う違う!誰だって間違えんじゃん!笑」



「間違えるにしても限度ってもんがあんでしょ 笑」



「あー、めっちゃ目が覚めた。」




ほら、目ぇギンギン、とAに言うと、早く服着て、と言われた。




え?着てるでしょって思って自分の格好を見ると
下半身はパンツだけ、上半身は昨日のまま。




全然着替え終わってなかった。




俺、ボケてきたかなぁ……笑









.

@371→←@369



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1668人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ELX1Pv76LZIbxiB(プロフ) - 誕生日がまさか自分と同じでびっくりしました笑 (2020年8月2日 1時) (レス) id: f9f58f3dbe (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 久々の更新でしたが仲の良い2人とドラマでは無く実際に聞きたいフレーズ等があり、思わず読んでてニヤニヤしちゃいました!次回の更新も楽しみにしてますw (2019年3月3日 16時) (レス) id: 8af2ee5b08 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新、有難う御座います!受験など終わってからで良いので更新を楽しみにしてます。また今年も宜しくお願いしますw (2019年1月1日 2時) (レス) id: e51431c63b (このIDを非表示/違反報告)
milia_ryuto1228(プロフ) - 更新再開楽しみに待ってます (2018年11月29日 23時) (レス) id: 7ad12e0d33 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませて頂いています。次の更新も楽しみにしています! (2018年10月8日 23時) (レス) id: e7845e52cc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:PiG Bone | 作成日時:2018年8月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。