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Hiroomi»»
「あ、登坂さん、Aさん、これ次の台本です!」
車が事務所について駐車した後、
山野くんがそう言い2冊の台本を差し出してきた。
は、もう?なんて2人で言いながら受け取って。
4話目の台本。
「あ、Aさん早くしないと!」
2人でパラパラと中身を見ていると、
山野くんがそう言いAを急かした。
俺も早く行かねぇと。
山野くんは用事があるからと別の所へ向かって、俺とAの2人きり。
「どんだけ時間ねぇんだよ 笑」
「主題歌すら出来上がってないのにね。」
「うわそうじゃん。早く聞きてぇな。」
「時間あったらレコーディング室に寄れば?」
事務所に入って、受付の人に挨拶をしながらAが言った。
「イイの?んじゃ顔出すわ。」
「まぁ終わんないだろうから時間みて帰ってね。」
「え、一緒に帰んねぇの?」
「いや、無理。多分事務所に泊まるし。」
はぁ?!馬鹿じゃねぇの?!なんて、思わず叫んだ。
ゆっくり歩を進めてた足も止まって、
驚きを顔中で表しながらAを見つめる。
えー、だって……なんて言いながらAが立ち止まった時、丁度直人さんが角を曲がってきた。
「あ、臣。会議遅れんなよ?」
「大丈夫っすよ 笑
直人さんこそ逆方向に行ってどうしたんすか?」
「うん、ちょっと用事。」
急いでるから、と直人さんは去っていって、
Aの事はガン無視。
まぁこれが普通か。
「あ、A行こ。」
「あぁ、うん。」
思わずAの手を握りそうになりながら歩き出した。
「なんで手を握ろうとしてんの。」
「なんか癖で。ゴメン。」
癖って、とAが笑うから、
しゃあねぇだろ笑うなよ、と手に持ってた台本でAの頭をポン、と軽く叩いた。
「広臣……」
ふと隣からそんな声が聞こえてきて、反射的にそっちを見た。
やば、というような焦った表情のAが
間違った、と青ざめて。
丁度すれ違った龍友が凄い顔で見てきた。
「臣さん……ご愁傷様です。」
謎に合掌して龍友は逃げるように走り去ってった。
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ELX1Pv76LZIbxiB(プロフ) - 誕生日がまさか自分と同じでびっくりしました笑 (2020年8月2日 1時) (レス) id: f9f58f3dbe (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 久々の更新でしたが仲の良い2人とドラマでは無く実際に聞きたいフレーズ等があり、思わず読んでてニヤニヤしちゃいました!次回の更新も楽しみにしてますw (2019年3月3日 16時) (レス) id: 8af2ee5b08 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新、有難う御座います!受験など終わってからで良いので更新を楽しみにしてます。また今年も宜しくお願いしますw (2019年1月1日 2時) (レス) id: e51431c63b (このIDを非表示/違反報告)
milia_ryuto1228(プロフ) - 更新再開楽しみに待ってます (2018年11月29日 23時) (レス) id: 7ad12e0d33 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませて頂いています。次の更新も楽しみにしています! (2018年10月8日 23時) (レス) id: e7845e52cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PiG Bone | 作成日時:2018年8月7日 21時