ワルイコをアイしよう 伍

＠２４９ ページ50

Hiroomi»»







「記念すべきゲスト第1号は！」





だいぶテンション高めにAが言うから
おかしくて思わず笑っちまう。





「な、なんと！」





ゲストが来るっていうのは告知されてるけど、それが俺だってのはまだリスナーは知らないから、Aがタップリ時間を使ってる。





「あの！うちの事務所きってのイケメンの！」





ノリでそう言ったんだろうけど、
突然のAの褒め言葉に照れたり。





恥ずかしくて思わず顔を両手で覆うと、周りに笑われ。





「三代目J Soul Brothersのボーカル登坂広臣です！」





言ってから、パチパチパチ、と拍手の音を入れるけど。





A、今俺のことフルネームの呼び捨てだった？笑





「あ、臣さんおこだ。さん付け忘れたから 笑」





Aが笑って、臣さんの怒りがCM明けに収まったら登場してもらいまーす、と言って一旦休憩。





「いやてか俺怒ってないし何キャラに仕立てようとしてんの？笑」




「え、切れキャラでいいじゃないですか 笑」





色んな人がいるわけで、仲のいいbohを見せている今。





事務所だったら仲の悪いbohを演じないといけないから、どっちかっつーとこっちの方が楽。





思わずこぼれる笑みも隠さないでいいから。





少ししてCMが明け、ついに俺の自己紹介。





ちなみに、とAがKODのことを話し始め、俺は慌ててAを止めた。





「マジで黒歴史なんだって！」




「そんなこと言いつつまた下ネタぶっこむんでしょ？笑」





いや言いたくなったら言うけど……って違うし。





「A相手に下ネタ言えねぇから。」





あー、やべ、めっちゃ汗かくわー、
と俺が汗を拭きながら言うと、
すっごいテカテカ、とAが笑う。





でも多分、俺の汗よりもAの笑顔の方が眩しい。









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