ワルイコをアイしよう 伍

＠２４３ ページ44

Hiroomi»»








「確かに週刊EXILEにAが出てるイメージないし月刊EXILEも全然出てないよね。」




「だって年に数回程度ですもん 笑」




「なにそれ嫌われてんのかよ 笑」





思わずそんな言葉が口をついて出て、
やべ、なんてAを見ると
そうなんですかねー、とおどけたように笑ってる。





まぁ演技だろうけど。





「今度からはAもちゃんと取材しないと、
Aはネタが豊富ですから 笑」




「私ってより山野がですけど。」





スタッフを見ながらそういった俺に
Aがそう返し、俺はそうかもー、なんて笑った。





どっからどこまで使われるかは分かんねーけど、まぁ今のAの扱いはあからさま過ぎだよな。





間もなくスタジオに到着し、

どんな感じで撮るかとか話してから
撮影に入るまでの時間、

俺はマネージャーからお叱りを受けた。





「あんなこと言って不仲説とかアイツが
事務所で孤立してんのバレたらどうすんだよ。」





って……孤立させてんの、自分らじゃん？
仲良くすんなって空気出してんのお前らじゃん？





なんて、返せるはずもなく苦笑だけを返しておいた。





「どーにかなんねーかなー……」





広斗くんのとこに行って呟くと
話し合いとかも無理なわけ？と言われた。





「Aは悪だっていう前提で話して
どんくらいの時間が必要かも分かんねぇし
今の俺らにはそんな余裕ないんだよ。」





んー、と唸っていると撮影を始めると言われ
俺はAとともにカメラの前に向かった。





そして言われたのは、大変ね、という一言。





誰のことで悩んでると思ってんの？笑









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