ワルイコをアイしよう 伍

＠２４２ ページ43

Hiroomi»»








着替えてから部屋を出れば、
少ししてAも出てきた。





「A、あの曲のジャケ写どんな感じにしたいの？」





俺がそう尋ねれば、んー、と声を出すA。





「臣さんとくっつきすぎたら嫉妬されるしなー。」




「なんじゃそりゃ 笑」




「へへ、まぁ楽しみにしてて下さい。」





そう言って無邪気に笑いかけてくるから
モヤモヤすんじゃん！とか言いながら内心悶絶。





本心を外に出すことは出来ないから
広斗くんに目で訴える。





面白そうに俺を見てきた。





「そうだ、臣さんに頼みたいことがあるんです。」





人前なのを意識しつつAが言ってきた。





ん？と返せば、Aの、次に出すソロ曲のMVに出て欲しいとの願い。ついでに広斗くんにも 笑





「俺はいいよ？後でマネージャーに確認とるわ。」




「お！ありがとうございます！」





嬉しそうにそう言ったAが
今度、曲聞いてくださいね？と首を傾げた。





だから、いちいち仕草がツボなんだって。





叫びそうになって、口を開けて息を吸ったところでやめた。





なんだそれ、と2人に笑われたけれど気にしない。





「臣さんって結構キャラぶれてますよね。」




「ファンの前でブレなければいいの。」




「ふーん？週エグに撮られてますけど？笑」




「あ、マジ？忘れてた 笑」





振り返って見れば俺にカメラが向いていて、たくさんのスタッフ。





A、よくこんな状況でMVのこと頼めたな 笑





「ソロの時は来ないけど
臣さんとの時は来て下さいますよね 笑」





カメラやスタッフにAがおどけた様に言った。





満面の笑みで嫌味を言ってるA……





いつか目で人を殺すんじゃねーの、
ってくらいオーラがドス黒い。









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