ワルイコをアイしよう 伍

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メイク室で広斗に広臣が
今朝のことを楽しそうに話す。





3人しかいない空間だから遠慮というものがなくて。





「マジAさ、俺のこと嫌いなのかよっつーくらいでさー。」




「あー、俺もあったわソレ 笑」




「2人ともわざわざ言わなくてよくない？」





鏡越しに2人と目を合わせながら言えば
私の言葉をスルーして、広臣がツンデレだよなー、と言った。





「時々ツンデレすぎてビビるけど 笑」




「好きな人にはそうだよなー、Aは特に。
それ以外の人達には超ツンツンしてるけどな。」




「だよな？やっぱデレてんの俺にだけだよね？」





そう言いながら広臣が嬉しそうに微笑んだ。





「んだよ結局最初っから最後まで惚気かよ 笑」





広斗が言いながらうざー、と笑うから
広臣と、今なら広斗の惚気も聞くよーと言った。





「最近会えてねーからねーよそんなもん。」




「うそ、私お萩から惚気聞いたけど 笑」




「え、なんで彼氏と彼女でそんな違うの 笑」




「は、電話だけで満たされねーって。」





広斗がそう言って首を横に振った。





「お前俺らに喧嘩売ってる？笑」





俺らなんか最近ほぼ電話だよ？と
広臣が広斗に言えば、
ソコは忙しすぎじゃん？と言われる。





「広斗それ萩に失礼じゃない？笑」




「あ、嘘？そんな風に聞こえた？笑」




「そんな風にしか聞こえなかったけど 笑」




「まぁ萩花も言ってたし大丈夫っしょ。」





呑気な広斗に、鏡越しで広臣と目を合わせて笑った。









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