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Hiroomi»»
なかなかカットは掛からなくて、
俺もAも戸惑いつつ歩を進める。
あ、そう言えばどっかでキスしてって言われたっけ。
すっかり忘れてたわ……
まぁ流れとか雰囲気とかは
大事にしなきゃなんだけど。
「広臣、楽しいね……」
ポロリとAの口からそんな言葉が零れた。
すぐ近くにいる俺でも聞き逃しそうなくらい小さな声で。
「撮影でもデートはいいな。」
「広臣とじゃなきゃ嫌だけど。」
Aが微笑みながら言うから
思わず抱きつきそうになる。
「……嬉しいこと言ってくれんじゃん?」
「そう?」
「うん。だからご褒美あげる。」
「ん?なに?どんなの?」
キョトン顔なAが可愛くて笑いが零れた。
そして俺はハテナ顔なAの
綺麗な額にキスをひとつ落とした。
すぐにAが額を抑えて
赤くなりながらもー、なんて甘えてくる。
「唇じゃないの?笑」
冗談を言うみたいにAがそっと言った。
「唇は帰ってからね。」
それとも今がいい?と腰を引き寄せた途端、
思い出したように監督の声がした。
まるで2人しかいなかったみたいに
感じていたのにそこで気付いた。
ハッと周りを見渡せば俺とAには
到底理解できないような表情をしている人達。
とりあえず商品と店の袋を返して回る。
あー、もっとデートしたかったー、
なんて撮影だったけれど残念に思う。
こりゃ、今夜はAと過ごさないと耐えらんねぇな。
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臣那 - 更新楽しみにしています!臣くんの言葉にキュンキュンしながら読ませていただいています。頑張ってください! (2018年3月27日 17時) (レス) id: cd32f66821 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 「伍」へ移行おめでとうございます!臣の行動&発言で段々と直己さん以外のメンバーにバレるのも時間の問題かな?とか思いつつも、今後の展開が気になりますw 更新、楽しみにしてます。 (2018年3月4日 16時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PiG Bone | 作成日時:2018年3月4日 14時