ワルイコをアイしよう 伍

＠２３０ ページ31

Hiroomi»»








2人でのパフォーマンスと、
1人ずつのリップパフォーマンス。





晴れた空の下でそれを終え、
俺とAは建物の中に入って着替えた。





曲を表現するために、
2人でカップルを演じるらしい。





彼氏の服を着てるみたいなAと
それに合わせてある俺の衣装。





普段着ないような服だから新鮮だし
珍しいAが見れて嬉しい。





撮影場所に行けば、俺が先で、
監督と話しながらどんな感じにするか決める。





その内Aも来たので、Aも交えて。





ダボダボのトレーナーを着たAは萌え袖をしてて


尚且つそれがワンピースみたいになってるのに、下は短パンだけを履いて、綺麗な脚を惜しげも無く晒している。





いやいや、なんかえろいから。
脚綺麗すぎでしょマジで。





どんな感じにするかが決まり、
俺はAと共に指定の場所に向かった。





スタッフ達とは離れてて、
あまり声は聞こえないので普通に話す。





とは言っても、癖で俺もAも小声気味。





「そんな可愛いの世間に見せたくねぇわ。」




「……フォトエッセイ見たら怒る？」




「は？なに、どゆこと？」




「……脱いだ。」





たった一言のその破壊力に、
思わず、はぁ？！と叫んでしまった。





まだ始まってなかったから良かった。





「え、脱いだってどこまで？」




「下着で撮って、あと背中を……」




「まさかパンイチとか言わねぇよな？」





ビクビクしながらそう言葉を発すれば、
気まずそうなAが
そのまさか、と申し訳なさげに肯定した。





「勿論背中撮った時だけだけど！
でもタトゥーも見せたし、お腹の傷も見せた。」




「てことはAの割れてる腹筋も？」




「……うん。」





うわー……俺だけが見れてたのに。





そっか、一気に世間の人らに見られんのか。





「……やってくれんじゃん？」





今度一緒に過ごす時覚悟しとけよ、A。









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