ワルイコをアイしよう 伍

＠２０２ ページ3

Hiroomi»»






「あーこんな時間にすみません。
登坂です。2日の仕事なんですけど……」





事情をオブラートに包み、
休みに出来るか聞けば承諾がおりた。





「ありがとうございます。失礼します。」





うつされないように、と言われて
プツ、と切れた電話。





とりあえず広斗くんの名前出しといたけどいいかな？





まぁいいや、と思いながら報告のLINE。





休む理由で広斗くんに熱があるっつった、
とだけ送るけどもう既読はつかないだろう。





早足でAの元へ戻ると
既に電話を終えたAの姿。





「どう？俺休めるって。」




「うん、今日と明日の2日休ませてくれるって。」




「よかった。安静にしとこうな？」





Aがうん……と言って俺に甘えてくる。





ヤバいって可愛すぎて心臓バクバク！





「なんか食べる？それなら俺作るけど。」




「まだいい……一緒にいて、」




「いいよ。けどスポドリは飲もうな。」





会場で貰ったスポドリのキャップを開けて
手渡せば、ありがとう、と飲むので一安心。





そして体温計と同じ場所に入っていた
冷えピタを貼ってやって、俺も布団に潜り込む。





「うつるでしょ……？」




「Aにならうつされてもいいしねぇ。」




長引くならもう1日だけ休みに出来るって言われたし。





「俺がいた方があったかいし安心するでしょ？」




「そうだけど……」




「そんなに心配ならお互いマスクする？」





まぁその前にキスするけど 笑









.

＠２０３→←＠２０１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す