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Hiroomi»»
目覚ましらしき音が聞こえて目が覚めた。
「ん……あれ、A?」
ん?アイツどこ?
二度寝する時になんか話したのは覚えてるけど
会話の内容までは覚えてないんだよな……
んぁーーー、なんて頭をグシャグシャしながら
ベッドの上でバタバタしてると、
突然鍵と扉が開く音と足音がした。
「Aー、どこ行ってた?」
ベッドから降りて扉の方に行くと
そこにあったのはAじゃなくて直己さんの姿。
「え……何でここに?」
「ちょっとね。はい、コレ。」
そう言いながら直己さんが俺にコンビニの袋を渡した。
あぁ、A下のコンビニに行ってたのか。
「テレビつけて良いかな、臣。」
「俺の部屋じゃないんで 笑
いいんじゃないですか?」
なんか、直己さん変……?
俺がAって呼んだのにつっこまないし
なにより俺がここに居る理由聞いてこないし。
直己さん……なんで何も聞かないんすか?
さっきから何かおかしい直己さんに
考えを巡らせながら俺は
さっき貰った袋から商品を出した。
あ、このコーヒー……俺の?
俺なんか言ったっけ?
やべ、全く覚えてねー……
少しばかり乱れてるベッドに座った直己さんを
少し後ろから見つめていると
直己さんが来てから割とすぐにAが戻ってきた。
「あら、思ったより静かね。」
中に入ってきたAの元へ急いでいき、
扉の近くでAと小声で話し始める。
「俺状況掴めねーんだけど。」
「戻ってきたら部屋の前にいたのよ。
聞いたら私に聞きたいことがあるって言うから。」
え、直己さんのAに聞きたいこと?
思わず腰に回った手を直己さんに見られるとか
そう言うのは全く頭になかった。
俺の腕から離れベッドの方に行ったAは
そこに座ってテレビを見る直己さんを見下ろし
用件を聞かせてもらおうかしら、と言い放った。
俺も慌ててそっちへ行き話を聞く。
心臓がバクバクして、喉も渇いてきた。
Aが買ってきたコーヒーでも飲みながら聞こう。
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作者名:PiG Bone | 作成日時:2017年10月24日 20時