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Hiroomi»»
時間というものは過ぎるのが早いらしく、
気づけばいつのまにか大したこともないまま6月の大阪公演が終わった。
俺はこれからハイローとかもあるし、
勿論Aのほうも仕事はまだまだある。
というわけで、これからはツアー以外では会う時間が極端に減ってく。
そんな中今日は数少ない2人の休みが被ってる日。
「あー、デート行きてぇな。」
「無理なものは仕方ないでしょう。」
Aはだいぶあっさりとそう言うが、
俺とAは外を一緒に歩いたことがほとんどない。
寂しくねぇのか、こいつは。
「てか、これからあんま会えねーよな。」
「寂しいからって浮気しちゃだめよ。」
「は、そりゃこっちのセリフだわ 笑
てか、二度とあんなことすんじゃねーぞ。」
俺が一緒に居れれば全力で止めるけど。
「……私、一夜限りの関係だったらぎりぎり認めるわよ。」
俺の言葉を無視したAの声で
俺の耳にそう言葉が届いた。
「……お前、何言ってんの?」
「別に、溜まるだろうと思って。」
「……んだそれ。
Aと会えるの楽しみにして
頑張んだからんなこと言うな。」
「とか言いつつ、巨乳美女と寝るのがオチでしょ。」
「マジでなめんなよ、A。」
そう言いAを見つめるけど、
相変わらず馬鹿にしたような眼差し。
「それじゃあ、賭けましょう?
私は、寝ると思うわ。」
「俺は寝ないから。」
「賭けに負けたほうはどうする?」
悪戯に笑みを浮かべ言うA。ムカつく。
「それはその時決めよーよ。」
俺がそういえば、そうね、と言って
向かいにいたAが隣に来た。
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作者名:PiG Bone | 作成日時:2017年10月24日 20時