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道路へ車が滑り出すと
ソコには彼女の死体と騒ぐ人々。
私は目深に帽子を被り寝たふりをした。
広臣もサングラスをしている。
私達はあからさまに顔を隠した。
「どっち?」
「右よ。」
「マジか……バレないとイイけど。」
そう、右には彼女の死体と沢山の人々。
後からはサイレンが聞こえてきた。
車内は洋楽が流れていて、
広臣は気を紛らすように鼻歌を歌っている。
「事務所に来るでしょうね、警察。」
「あぁ。何もなけりゃイイな。」
「何もさせないわよ。」
「てかナビして。」
あぁ、そうだったわね。
「送ってくれてありがとう。」
車がマンションに着き、そう言い車を降りた。
「おう。また来るわ。」
「時間があえばね。」
それじゃ、と言い私は歩き出した。
去り際に広臣が見せた、
キスした気な表情が離れない。
あんなトコで出来ないから、キスなんて。
お互いがこの仕事をしてなかったら
出来たのかな……
なんて考えるけど
この仕事をしてなければ
出会ってなかったのかもしれない。
どっちにしろ、って感じ。
コレが私達の運命。
いつの日か永遠を誓えるのだろうか……
世の人々に、広臣は私の男だって言える日は
来るのだろうか……
いいや、こんなコト考えるのはやめよう。
私らしくない。
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yuki - 私ワルイコをアイシヨウとっても大好きで、いっつも新しい更新まだかなまだかなってまってるので頑張ってください! (2017年9月24日 21時) (レス) id: ae2b6bf5f7 (このIDを非表示/違反報告)
non - 初めから読ませていただきました!続きが気になる、、、笑 更新待ってます! (2017年8月30日 12時) (レス) id: 350cdb3361 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。移行おめでとうございます。これからどうなるか?気になります。ぶりっこはいまだに謝ってないみたいだね。 (2017年8月16日 22時) (レス) id: baaab4d872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PiG Bone | 作成日時:2017年8月16日 20時