＠９５ ページ46
「諦めなさいよ、もう。」
「ホントはさ、殺したいわけよ。
けど仕事が仕事だしなー。
ココの住人にも迷惑掛かるからさ。
……察しろよ？」
広斗が、冷めた目で見降ろしそう言った。
ふと彼女の手を見ると、
ポケットの中でゴソゴソと動いている。
ふーん……そう言うコト。
自分も広臣にやった手だから直ぐに分かった。
「アナタにしては考えたんだろうけど、残念ね。
分かりやす過ぎるわ。」
そう言いながら私は彼女の手をポケットから出し、
何も握ってないのを確認すると
ポケットに手を突っ込み、それを奪った。
「残念ね、立川カレンさん。
こういう直ぐに消せるので録音しちゃ、ダメよ？」
私は彼女のスマホをプラプラさせると
その後、その証拠を確実に消した。
「それじゃ、もうそろそろお別れの時間かしら？」
「いや、殺さないで……」
「あら、誰が殺すなんて言ったの？笑
さっき言ったじゃない、察しろって。」
「いや、私はジサツなんか……」
「分かってるんじゃない。」
「ジサツなんかするワケないじゃない！」
「それじゃあこの後どうやって生きて行くわけ？笑
家も捨てたんでしょう？笑
広斗の言葉をバカ正直に信じて。」
「っ……、」
唇をギリギリと噛み、悔しそうな表情の彼女。
「カレン、もう諦めろ。
お前がAに勝てるわけねぇよ。」
広臣のその言葉に
「臣は……悪女のなんなわけ？」
小さな声でそう彼女が聞いた。
「俺？Aの彼氏だけど。」
広臣はそう言い私の肩を引き寄せた。
「っ、もう、嫌……」
そう呟いた彼女は、フラフラと更に柵に近付いて行く。
「広臣、行くわよ。」
「見ていかねぇんだ。」
「今エレベーターに乗れば疑われないし。」
「そっか。ホント抜け目ねぇな。」
「じゃあ、広斗バイバイ。」
「おう。またな。臣くんも。」
「また明日ー。」
彼女は去っていく私達には気付かずに
柵に寄って行って、
私達が扉を出て窓越しにソッチを見ると
ようやく柵を越えた。
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yuki - 私ワルイコをアイシヨウとっても大好きで、いっつも新しい更新まだかなまだかなってまってるので頑張ってください！ (2017年9月24日 21時) (
レス) id: ae2b6bf5f7 (このIDを非表示/違反報告)
non - 初めから読ませていただきました！続きが気になる、、、笑 更新待ってます！ (2017年8月30日 12時) (レス) id: 350cdb3361 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。移行おめでとうございます。これからどうなるか？気になります。ぶりっこはいまだに謝ってないみたいだね。 (2017年8月16日 22時) (レス) id: baaab4d872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PiG Bone | 作成日時：2017年8月16日 20時
