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そこには楽屋のドアにもたれかかり、穏やかに笑いながら俺のことを真っ直ぐ見つめてくる隆二がいた。
「 なんや隆二、そんなこと言うんやな、」
「 ん?そりゃ恋人のことは可愛く思えるもんでしょうよ 」
「「「 は?? 」」」
言いやがったコイツ。
そう、俺と隆二は付き合っている。
別に隠してたわけではないけど、メンバーにはまだ打ち明けていない。
俺はてっきりもっとちゃんと正式に報告するものなんだと、
ああほら、皆の視線がこっちに集まってきちゃったじゃんどうしたらいいんだよ
「 お、臣、ほんとなの? 隆二と付き合ってるの?」
「 そうですね、」
「 待っていつからなの 」
「 1ヶ月前くらいだよね、臣 」
お前この空気でよくそのテンションでいられるな?
そんな笑顔でこっち見られても。
「 めっさ最近やん 」
「 こんだけメンバーに愛されてるから、もう俺のもんにしちゃわないとって思って 」
「「「 、、、 」」」
「 メンバーと一緒にいる臣も可愛いけどさ、俺と一緒にいるときは格段に可愛くなるんだよねえ 」
待って待って、
何言ってんのコイツ。
「 臣ってばすごい甘えん坊なんだよ、健ちゃんもよく臣は俺にしか甘えないみたいなアピールしちゃってるけどさ、そんなことないからね?」
そんなあからさまに喧嘩売らないで?
ほら健ちゃんも反応に困ってるから、何しろ俺が恥ずかしくて死にそう。
隆二は健ちゃんに向けていた目を再び俺に戻し、それはそれは色気のある声で言葉を発した。
「 臣、荷物まとめてこっちおいで 」
「 え、うん 」
慌てて鞄にテキトーに荷物を詰め、隆二のもとへ行った。
俺の腰に手を回してきたかと思えば、ぐいっと隆二のもとに引き寄せられる。
「 てことで、俺の臣を甘やかしてくれるのはありがたいんだけど、本来は俺の役目だから程々にお願いね 」
そのまま隆二に連れられて楽屋を出ようとしたとき、何かを思い出したかのように、 あ、そうだ、と言って隆二は楽屋を振り返った。
「 直人さん、臣は今日先約があるんで一緒にカフェには行けないです 」
「 ああ、そう、」
「 じゃあ、お疲れ様です。」
パタン、と静かに閉じられたドア。
廊下には俺と隆二の2人だけ。
「 行こっか、臣 」
「 ふん、」
その後俺がめちゃくちゃ甘やかされたのは言うまでもない。
作者→←Rryji × Omi × ( jsb ) れいか さんリク
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YOU - 臣ちゃん総受けのお話見たいです!できれば拘束系で… (2023年4月2日 11時) (レス) id: 2b57b22cc4 (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - 優香さん» リクエストありがとうございます!時間はかかるかもしれませんが、待っていてください! (2021年8月25日 14時) (レス) id: 1a2cb3c1b1 (このIDを非表示/違反報告)
優香(プロフ) - たかひろさんとのイチャイチャ話見てみたいです!検討よろしくお願いします! (2021年8月22日 18時) (レス) id: 34edd4442b (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - omiさん» リクエストありがとうございます!!了解しましたっ! (2020年4月25日 12時) (レス) id: d853f59592 (このIDを非表示/違反報告)
omi - 岩ちゃんとラブラブ話見てみたいです。 (2020年4月25日 10時) (レス) id: 621103aead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MOMO | 作成日時:2019年10月17日 18時