Ryuji × Omi れいか さんリク ページ2
Ryuji side
今日は朝から三代目で撮影がある。
いつも通り遅めに到着し楽屋のドアを開けると、そこには俺の大嫌いな光景が。
「お前はもう、ほんましゃーないなあ」
「へへっ、やったあ」
肩が触れ合うほどの異様な距離で座り、笑い合っている臣と健ちゃんがいた。
正直、2人のこんな姿を見るのはとっくに慣れているが、なぜかその光景を見て心が沈んでいる自分がいた。
すっかり不機嫌になった俺は、不貞腐れた声で「おはよう」と言った。
そんな声に2人ははっとして、挨拶を返してくる。
俺の機嫌が悪いことを察知した2人は何事も無かったかのように会話を続けたが、2人の会話はギクシャクとしていた。
3人しかいない空間に不穏な空気が流れる。
さらに追い討ちをかけるように俺は2人の真正面にどさりと座り、腕組みをして前の2人をじっと見つめた。
そんな俺を不思議に思ったのか、臣が声をかけてきた。
「隆二?どした?笑」
「んー別に?いいよ続けて」
「なんやねんそれ笑」
「他のみんなは?」
「直人さんと直己さんは呼び出されてる。岩ちゃんとエリーはまだきてないよ」
「そう、」
「なあ、俺ちょっとトイレ行ってくるわー」
「あっ、待って俺も、」
健ちゃんに続いて立ち上がろうとした臣の手を、気づいたら握っていた。
臣は目を見開いて俺を見る。
「なに、?」
「ちょっと臣に相談したいことがあってさ。ごめんね健ちゃん、引き止めちゃって。行ってらっしゃい」
「そうか?じゃあ行ってくるわ」
ぱたん、と扉の閉まる音と共に健ちゃんの姿は消えた。
俺と臣、2人きりの部屋。
そんな場面は今までもいくらでもあったのに、今この場には緊張感がはしっていた。
そんな空気に耐えられなかったのか、痺れを切らして臣が口を開いた。
「隆二どうしたの?」
「あー、」
相談があるなんて出任せを言ってしまったものだから、これからどう話せばいいのか迷って口ごもっていると俺が握る臣の手に力が籠った。
俺の手から逃げ出そうとするのを、すかさず握る手に力を加えて阻止した。
そんな俺に違和感を覚えた臣は、怪訝そうな顔をして俺の方を見る。
「隆二?どっか具合悪いの?」
心配そうに覗き込んできた臣の綺麗な目が俺の目を捉える。
その瞬間に、どくん、と心臓が波打ったのを感じた。
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YOU - 臣ちゃん総受けのお話見たいです!できれば拘束系で… (2023年4月2日 11時) (レス) id: 2b57b22cc4 (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - 優香さん» リクエストありがとうございます!時間はかかるかもしれませんが、待っていてください! (2021年8月25日 14時) (レス) id: 1a2cb3c1b1 (このIDを非表示/違反報告)
優香(プロフ) - たかひろさんとのイチャイチャ話見てみたいです!検討よろしくお願いします! (2021年8月22日 18時) (レス) id: 34edd4442b (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - omiさん» リクエストありがとうございます!!了解しましたっ! (2020年4月25日 12時) (レス) id: d853f59592 (このIDを非表示/違反報告)
omi - 岩ちゃんとラブラブ話見てみたいです。 (2020年4月25日 10時) (レス) id: 621103aead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MOMO | 作成日時:2019年10月17日 18時