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もちろん、Aの実力は女子練習生の中ではトップレベルだし、そのことは僕達も承知だった。
さらに、僕達と一緒に練習するようになってから実力が上がったのではと見ていて思う。
最初は可愛く思う程度だった。
女子練習生の中で、同い年なのに群を抜いて輝いてたから余計にそう思うのは遅くなかった。
きっと、ジェノやヘチャンはただの友達くらいにしか思ってなかったと思うし、今でも同じメンバーで気が合う友達くらいにしか思ってないと思う。
だけど、ある時Aが階段で、人知れず泣いているのを見てしまったことがあった。
ジェミン「A、大丈夫?」
僕が声を掛けると、一瞬僕の顔を見上げたAの目には大きな涙が溜まっていた。
そして泣き顔を見られないようにと、急いで目を擦っていた。
ジェミン「あ、擦らないで〜。赤く腫れちゃうよ。どうした?何か辛いことでもあった?」
そう問いかけると、Aからは思いもよらない発言がされた。
A『一緒に練習してたイェリオンニが居なくなっちゃうの、凄く寂しいの…。私、最近ジェミンたちと一緒に練習してるでしょう?それでオンニと話す時間がだんだんなくなっちゃって…。まさか会えなくなるなんて思ってもなかったから…。』
一緒にデビューできなくて悔しいとか、置いて行かれたって言うのかと思ったら、イェリヌナと離せなくなることが寂しいことがわかった。
それと同時に、こんなに可愛い子を放っておけない、僕が守ってあげたいと心が叫んだ気がした。
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茉里(プロフ) - ジェノオチがいいです! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 58d24409ae (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 更新再開してほしいです…! (2019年2月16日 20時) (レス) id: 69efdc2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tia | 作成日時:2018年10月25日 0時