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▲仲間から友達に、 ページ24

※この作品で彼らが出てくるのはこれが最後です。閲覧は自己責任でお願いします。(お話の関係上、お名前はお借りするかもしれません)

この類のお話がしばらく続きます。


(side you)


『決まったよ』


受話器越し、少し涙ぐんだ、こもった声。

『Aは俺の自慢の同期だった


...頑張るんだよ』


今までも別々の道に進む仲間の背中を何度も見送って、その度に涙を流すこともあった


「っやだ...」



辞めるなんて認めない、絶対に嫌だ




『...A、』


そう言えば、あなたが困るのは知ってたから。

きっと今、眉毛を下げて困ったように笑っているんだろう。あなたは優しいもん。


「萩ちゃん、...っあのね、」

『...うん?』

「この前萩ちゃんと二人で、ご飯行って...萩ちゃんがわたしに言おうとした事、知ってた

知ってて、わからない振りをした。

萩ちゃん優しいもん、わたしが辞めないでっていえば考え直してくれるのわかってた

でもそれじゃダメなのもわかってた」


あなたにはあなたの人生があること。

あなたの事務所への不信感はもうどうにも出来ないこと。

『うん』

「...なんて言えばいいかわからない。この電話切ったら、もう声も聞けないんじゃないかって怖い

...わたしたち、友達じゃないもん。仲間だもん...同じステージに立つ仲間だったから...仲間じゃなくなったら、関係は終わりじゃん...」



ステージに一緒に立っているから、わたしたちには繋がりがあって。

同じ事務所で、同じ立場で、同じ夢を見ている


友達よりずっとずっと深い仲で、簡単に切れてしまうこの関係を、わたしは心の底からもどかしく思う


『...今からじゃダメなのかな?』

「...?」

『俺は仲間じゃなくなっても、Aは大事な人だし、ずっと...

ずっと応援してるよ。Aのファンだもん

...それに、』

「萩ちゃん、」

『友達、今からなろうか』

「...うん、」

『あ、そうだ

顕嵐ともちゃんと話、してあげて。あいつ、Aのこと意外と引きずってるから』

「顕嵐、...うん、」

『それじゃ、また。...ラインする』

「うん。ブロックしないでね?」

『しないよ(笑)』


今から友達になればいい、なんてなんとも萩ちゃんらしい言葉だった。


萩ちゃんに言われた通り、顕嵐とも話をしなきゃいけない。顕嵐に、言わなきゃ。伝えられなくなる前に。


△仲間から友達に

▲君想フ→←.



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ゆゆ(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます!川島くんとの絡みが見てみたいです! (2018年12月17日 23時) (レス) id: de933e8692 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしています!平野くんとの絡みみたいです! (2018年11月8日 19時) (レス) id: 6d7af78b21 (このIDを非表示/違反報告)
ririri(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます。更新を楽しみにしています! (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f1026cf56 (このIDを非表示/違反報告)
はる - パート1から見てます!!更新頑張ってください!! (2018年10月25日 21時) (レス) id: 51d889374e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむ | 作成日時:2018年10月25日 9時

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