検索窓
今日:13 hit、昨日:9 hit、合計:149,033 hit

△弱くないヒロイン ページ13

side you

毎朝、ほぼ始発の電車に乗って蒸し暑い中、大きな荷物を持って六本木に向かう。
リハ着にタオル、替えの下着や靴下、化粧品やシャンプー。
2泊くらいならお泊まりできるんじゃないかってくらい大荷物を毎日、毎日抱えて歩いている。


六本木駅に着くと、早朝だというのにバッチリおめかしをした女の子がチラホラ。


…今日もか。

連日動きっ放しで夏バテ寸前の身体は、彼女たちの存在すらをイライラに変えていく。


何か直接的に危害を加えてくるわけじゃない。
どちらかと言えば声も掛けずに、さりげなく盗撮をして、それを密かにSNSで匂わせて、あることないこと吹き込んで。



だがしかし今日は違った。



ー「いつジャニーズ辞めんの?」
ー「大学も行かずに毎日イケメンと遊び呆けて楽でいいよね」
ー「ねぇ、誰とヤった?」


3人組の女の子に絡まれた。


今まで何度も言われたことのある台詞だし、今までだって、こうしていわゆる「ヤラカシ」に絡まれたことはある。


いつもならスルーして会場に入るけれど、今日は何故かイライラが頂点に達してしまって。


「…本当暇だよね」

ー「…は?」


わたしが言い返すと思わなかったのか、顔をゆがめる彼女たち。


「遊んでるように見える?…ふっ、そう見えるならよかった」

煽るように言えば、悔しそうな顔と、振りかざされた右手。

ー「ってめぇ…」

思わず目を瞑るが、一向に痛みは来ない。恐る恐る目を開ければ、


藤「なにやってんの」


いつもの何倍も低い声で怒った表情をした直樹がいた、


女の子たちは「やばっ…」と言いながら駆け足でいなくなった


「直樹、」

藤「なに相手してんの」

「ごめん」

藤「…はぁ、顔に傷でも付いたらどうするの」

そう言いながらわたしの頬を撫でる直樹は、年下のくせに大人に見えた、



藤「行こっか」

さりげなく、わたしの右手から大きなカバンを奪って持ってくれるあたり、ジェントルマンだな〜、と関心

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
817人がお気に入り
設定タグ:東京B少年 , HiHiJets , 美少年
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます!川島くんとの絡みが見てみたいです! (2018年12月17日 23時) (レス) id: de933e8692 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしています!平野くんとの絡みみたいです! (2018年11月8日 19時) (レス) id: 6d7af78b21 (このIDを非表示/違反報告)
ririri(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます。更新を楽しみにしています! (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f1026cf56 (このIDを非表示/違反報告)
はる - パート1から見てます!!更新頑張ってください!! (2018年10月25日 21時) (レス) id: 51d889374e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽむ | 作成日時:2018年10月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。