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◎ ページ38
黒｢…ごめん、聞こえなかった。｣
体の中の本能が酔っているのかも。
舘さんの匂いでいっぱいなんだ。
赤｢…目黒と気まずくなって、俺、凄く苦しかった。
目黒ともっと話したかったし、会いたかった。
…って言ったの。｣
ふいっと顔を背けて言う舘さんを、
不謹慎だけど可愛いって思ってしまった。
それに…。
こんなに俺の事、思ってくれてたんだ…って。
気づいてめちゃくちゃ嬉しかった。
・
・
・
・
黒｢ごめんなさい、舘さん。
…俺もめちゃくちゃ苦しくて。でも、申し訳なくて
舘さんのそばにいられなかったんです。
番でもないのに、めちゃくちゃ舘さんを傷つけたかな…って。｣
赤｢…！そんなこと全然ないのに！｣
桃｢仲直りできそーだね？｣
佐久間くんの声に、俺は大きく頷いた。
舘さんがほっとしたように笑う。
…あぁ、この笑顔が見たかったんだなぁ、俺。
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作者名：翡翠
| 作成日時：2020年11月5日 0時
