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skt side
「ふふ、私この匂いすき…」
ベッドの上にゆっくり降ろせばAからの爆弾投下。
こちとら抑えるだけでも精一杯なのに。
両手を広げてハグを求めるAに答えてやれば彼女も力強く抱きしめる。また、甘い香りが強くなった。
あのΩの甘ったるい匂いじゃない、甘いけど、鼻に不快感が残らないこの香りが好きだ。
「俺も…」
そして抱き合っているとふと思い出す。2人のこと。
「俺、瑞咲と優輝に嫌われたかな…」
「あの子達優しいから許してくれるよ。でも私は、当分許さないからね。」
「いーよ…」
分かってる。自分はラットだったとはいえ、子供に手を出したのは許されることではない。
顔を上げると不機嫌に口を膨らませたA。人差し指で膨らんだ頬をつぶす。
「ん〜…」
「ごめん、もう俺我慢できない…」
優しく抱いてあげたいけど、無理そうだ。
「優しくだよ？」
「無理…かも。」
心の中を読まれた。流石。
「大好きだよA。」
「ふふ…。私も。」
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2021年8月23日 18時
